- つかさクリニック - 埼玉県東松山市 |
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埼玉県東松山市は、都心部より北西の所に位置し、電車で約1時間30分程の所にある。その中に、東武東上線高坂駅より車で5分程の所、高坂ニュータウン内に"つかさクリニック"がある。近くには、東京電機大学・大東文化大学等の校舎があり、学研都市としても名高い所だ。クリニックの外観は、1階が銀行のため一見重厚そうだが、スロープ越しにショッピングプラザが隣接し、患者さんにとっては親しみやすく、大変便利な立地だ。中を伺うと、建物の構造を活かし、太陽光をフルに採り入れた場所に待合室を設け、患者さんへの心配りが見て取れる。 院長の國井 司氏は、1981年に東京医科大学を卒業した後、外科学を専攻され、開業前は地元の東松山医師会病院に12年間勤務された。この地を選んだ理由として、「東松山市の自宅にも近く、地域密着型の診療をする上で必要条件であり且つ東松山医師会病院にも近かったから」と語る。開業が平成11年12月1日で、未だ10ヶ月あまり。当初、開業する前に、標榜科目を決める上で思い悩んだという。「専門性を打ち出すのではなく、地域のかかりつけ医として考えるのであれば、あえてコンビニエンス性が必要なのではないか。それが本来の姿のかかりつけ医」と考えるようになったという。その考えのとおり、標榜科目は内科・外科・呼吸器科・アレルギー科・小児科と過去の勤務経験を活かした科目にしている。これも近くの開放型病院である東松山医師会病院があればできることだ。
診察室には電子カルテを開業時より導入し、待ち時間の短縮化とデーターベース化にも意欲的だ。 つかさクリニックでは電子カルテを院内LAN(構内情報通信網)上で運用している。受付と診察室、処置室をネットワークで結び、医師の指示は入力と同時に他の職員に伝えられるシステムとなっている。導入にあたっては、パソコンや電子カルテソフトなどの購入費用に約170万円かかったという。 診察室のパソコン画面には、患者の受付状況が逐一表示されるため、医師は患者の待ち時間を含め時間配分を考えながら診療を進めることができる。そして、電子カルテのオーダリング機能により、投薬の指示が出ると職員はただちに薬の準備を始められ、また、会計処理も自動的に行われるため、よほどの混雑時でない限り患者は薬の受け渡しや窓口での会計も長く待たされることはない。 なお、入力についても時間をかけずに行う仕組みが用意されており、例えば、前回と同じ処方の入力はワンタッチで行ったり、疾患ごとによく使う薬剤をセットにして登録をすることも可能である。 つかさクリニックでは電子カルテの導入により「待ち時間を短く、診療時間は長く」を実現し患者サービスの向上に効果を上げている。
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2000.10.1掲載 (C)LinkStaff | ||||||||||||||