ドクター転職ショートストーリー

日本一長い商店街を満喫するI先生(下)

2017年08月01日 コンサルタントK

2日後、I先生より、ご自身で現住所の近くで新規オープンの求人を見つけたので、そちらを最有力候補として考えたいとの相談を頂き、私のご提案していた求人は一旦ペンディング状態となってしまいました。確かに引越しの手間がなく慣れた環境でのご転職の方が時間的、金銭的な負担はなく、検討はしやすいかと思いましたが、「新規オープン」というフレーズが気になった私は、I先生に詳細をお聞きし、その上で客観的にアドバイスをさせて頂きました。

アドバイスさせて頂いたのは、下記の3点です。
①新規オープンと言いましても内情は様々で、今回は管理医師が決まり次第、場所(物件)を決めて、それからオープン日を決めるとのことで、I先生のご転職のスケジュールと必ずしも合致しないかもしれず、その際の収入保障などは大丈夫なのか。
②新規オープンの管理医師となると軌道に乗せるまで、少々負担が大きいかもしれず、休日の保
証は大丈夫か、受診者の増減においての年俸面への影響はないか、そもそも管理医師としての
経営責任などのリスクはないか、医業に専念できる環境が整備されているのか。
③万が一体調不良などで休む際のバックアップはどうなっているのか、母体の経営状況は大丈夫
か、また、クリニック運営のノウハウはあるのか。

ハードワークを回避し、今までよりはゆとりのあるご勤務を希望されてのご転職が目的のはずなのに、この様な情報量だけで「なんとかなる」と決めてしまっては本末転倒であり、現実問題、管理医師になってしまってからでは、知りません、聞いてませんでは通用しませんし、なんとかならないことがほとんどですよと、少々生意気ながらもコンサルタントとして、転職サポートのプロとしてアドバイスをさせて頂きました。

I先生は真摯に私のアドバイスに耳を傾けて下さり、そして一つ一つを理解・納得するまで何度も聞いて下さり、最終的には「木村さんの言う通りにします」と私の言葉を信頼して、新規オープンの求人はお断りになるという決断を下されました。
そして、私がご提案させて頂いた第一候補の求人について、改めご面談を希望して下さることになりました。

私はすぐに、医療機関の担当者に連絡し、I先生のご経歴やスキル面はもちろん、お人柄など私の知り得る情報を全て共有させて頂き、先方のイメージにぴったりであり、I先生を採用しないと大きな機会損失になりますよと、少し語気を強めて思いの丈をお伝えしました。
すると先方も、そこまで仰るのならとすぐに面談調整をして頂き、I先生もお忙しいでしょうから、こちらからご挨拶に伺いますよと言って下さり、関西から九州までご面談の為に時間をとって頂くことになりました。

その旨を、I先生にお伝えすると大変喜んで下さり、数日後には九州にてご面談をして頂き、結果としましても、先方からは絶賛オファーを頂くこととなり、条件面としましても引越し費用はもちろん、本来は当てはまらない住宅手当もつけて下さるなど、最大限の評価をして頂くことが出来ました。
この結果を受け、I先生も本当に喜んで頂き、即決・快諾で第一候補の求人に理想を超える条件にて、ご転職を決めて頂くことができました。

その後、I先生は関西へお引越しをされ、長期のリフレッシュ休暇を利用し海外旅行を堪能されたり、新居の近くにある日本一長い商店街でのお買い物を楽しまれたり、川沿いの公園で愛犬と戯れたりと、積極的に気分転換をされながら、新天地でのご活躍に向け心身共に万全の準備をされていらっしゃいます。

そして、間もなく関西のうだる様な暑さと共に、I先生のセカンドストーリが幕をあけます。

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