高度成長期に全国各地に建設された集合住宅。その中の一つである公団奈良北団地は、横浜市青葉区と東京都町田市との境に位置する。昭和44年に完成したこの団地群は30年以上の時を重ね、現在、高齢者モデル住宅地区に指定されている。高齢化が進む日本の縮図ともいえよう。
新宿から小田急小田原線に乗ることおよそ40分。玉川学園前駅に近く、高台に位置し閑静な佇まいをみせるその一角に今回ご紹介する、おかクリニックがある。主な患者層は地域住民である高齢者が多く、内科や整形外科の需要は高い。
開業は平成13年8月27日。ポスティングと新聞広告によって集まった内覧会見学者は25、26日の二日間で380人を数えた。
「MRさんや業者さんたちに、『新記録ですよ』と言われました」と、話す岡慶子院長にお話を伺った。
通常、内覧会見学者の1割が初日に来院するとされている。
「患者さんは合計37人でした。内科のスタートにしては良いとのことです」。おかクリニックは順調な滑り出しを迎えた。