在宅医療・往診専門クリニックの経営面はどうなのだろうか?
「クリニックの収益をあげることに固執しないで、自分が得意分野の診療を行っていれば、利益は後からついてくると思っています。もちろん開業当初はPRが必要ですが、あまり売り込みすぎると在宅医療の誤解等で地域によっては他の医療機関とのあつれきが生じることもあります。経営については、専門の先生方と定期的にご相談させて頂いており、開業資金も比較的少なくてほぼシミュレーションと同等という評価を頂いております」
開業して一年が経った感想と今後の展望について伺ってみた。
「かつて大学病院に勤務していたときは、朝から晩までオペ室に入り、その後、病棟を回っていました。そのためどうしても患者さんやご家族と接する時間が短くなってしまいがちです。開業して成功したかどうかはまだわかりませんが、仕事の満足度は確実にアップしましたね。反面、家族とのコミュニケーションは減りましたが・・・。
患者数を増やさずに一人でやっていくことも出来ますが、できれば需要に応えられるように一緒に手伝ってくれる仲間を探しています。自分が専門でない分野の意見を頂いたり往診を手伝ってくれる先生です。医療の質はマンパワーによるところが大きいと思っております。e-doctorに求人票を出していますので興味がある先生は気軽にお問い合わせください」