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患者様が安心できる医療と看護・介護リハビリテーションの提供を
医療法人財団 明理会 埼玉セントラル病院
プロフィール
医療法人財団 明理会 埼玉セントラル病院
埼玉県入間郡三芳町は東京に一番近い「町」であり、地方交付税の交付を必要としない財政優良自治体である。「川越いも」の生産地として知られ、サツマイモ畑が広がる一方で、近年は住宅開発が進み、ベッドタウンとして発展している。
埼玉セントラル病院はIMSグループの傘下である医療法人財団明理会が運営する病院である。病床数は450床で、回復期リハビリテーション病棟48床、認知症病棟104床、医療型療養病棟154床、精神療養病棟96床、特殊疾患病棟48床が完備され、診療科目は内科、心療内科、精神科、リハビリテーション科となっている。IMSグループは三芳町内に急性期病院のイムス三芳総合病院と介護老人保健施設の埼玉ロイヤルケアセンターを有していることから有機的な繋がりを保ち、質の高い連携を行っていることが特徴であるが、埼玉セントラル病院では安心できる医療と看護、介護、リハビリテーションを提供している。
病院の沿革
埼玉セントラル病院は1981年に埼玉県入間郡三芳町の現在地に開設された。当初は60床という規模であった。
「先にイムス三芳総合病院や現在のイムス富士見総合病院の前身である鶴瀬病院が開設していたのです。両病院ともにケアミックスでスタートし、療養病床を持っていましたが、そこに収まりきれない患者さんの受け皿をということで、私どもの開設が決まったのではないでしょうか。」
埼玉セントラル病院は増改築を重ね、1986年6月には154床に拡張される。そして、2000年に本館が完成し、現在と同じ450床となった。
「本館の完成で、関越自動車道からよく見えるようになりましたね。夜はライトアップもされていますから、宣伝になっているようです(笑)。関越道を使っている人は『三芳パーキングエリアの横の病院ね』と言いますし、私も関越道を使っていましたので、私どもの存在はよく知っていました。本館は9階建ての堂々たる建物ですし、立派な病院だなあと思っていましたよ(笑)。」
2000年には精神療養病棟も開設されたほか、認知症病棟も開設された。2008年には回復期リハビリテーション病棟が新設された。
「以前は療養病棟で、医療レベルが低い患者さんを対象にしていました。ところが、療養病棟は包括での算定になりますので、医療行為ができなかったのです。そこで、回復期リハビリテーション病棟を立ち上げることになりました。最初はコメディカルスタッフの説得から始めましたよ。回復期リハビリテーション病棟ができると、IVHが入った患者さんなどが一気に入ってこられましたので、これまで療養病棟で医療行為を行わない患者さんのケアに慣れていたコメディカルスタッフは意識改革が必要でしたね。私は今もプレイングマネージャで、当直もしています
よ(笑)。」
回復期リハビリテーションでは急変も起こりうる。
「回復期リハビリテーション病棟では『救命してください』という患者さんが対象なのです。急変したら挿管も必要ですし、何かあったら駆け付けないといけませんので、療養病棟とは明らかに違いますね。」
2011年には48床の特殊疾患病棟をオープンした。
「療養病棟の中でも重要度の高い患者さんが対象です。パーキンソン病や筋委縮性側索硬化症などの神経難病の方が中心となっています。」
埼玉セントラル病院は2011年に創立30年を迎えたが、重症の患者さんを積極的に引き受けることから、地域の中で大きな存在感を持っている。
「近隣の急性期病院から患者さんを送っていただくようになったことが大きいですね。私どもでは重症患者さんを積極的にお受けしていましたし、患者さんやご家族の方が『セントラル病院に来てよかった』とおっしゃっていただいたことで、朝霞台中央総合病院の信頼を得られたのかなと思っています。私どもへの信頼があるからこそ、患者さんを送っていけだけるわけですしね。私どもの治療方針は間違っていなかったと確信していますし、多くの患者さんが来てくださっている現状は光栄です。医療はシンプルなものです。嫌だと言うことなく、一生懸命、治してさしあげれば、評判は後からついてくるのでしょうね。100人中100人の方のお誉めに預かる病院だとは思っていませんが、多少はうまくいってきたところではないでしょうか。」