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「安心を与えること」を最優先とした医療サービスを提供
医療法人社団 常仁会 牛久愛和総合病院

プロフィール

牛久愛和総合病院

医療法人社団 常仁会 牛久愛和総合病院

 茨城県牛久市は東京から約50キロという立地からベッドタウン化が進んでいる都市であり、牛久大仏や1903年に日本初の本格的なワイン醸造場として完成したシャトーカミヤのある街としても知られている。JR常磐線の牛久駅を中心に栄えていたが、1998年にひたち野うしく駅が開業すると同時にバス路線も整備され、つくば市へのアクセスも良好となった。
 牛久愛和総合病院は牛久駅、ひたち野うしく駅から車で10分程度の場所に位置する489床の病院である。急性期医療、予防医療、高齢者医療を3つの柱として、院内の機能連携、地域との連携を推進し、急性期医療から慢性期医療までライフステージに応じた医療サービス全般を提供している。2009年に東京女子医科大学病院兼消化器病センターの主任教授だった髙﨑健先生が病院長に就任し、医療の専門性の確保、向上をより一層、推進している。最新の医療機器や最先端の医療技術の導入に取り組むほか、リハビリテーションセンターでも多職種が連携して、トータルな訓練や治療を行っている。
 今回は牛久愛和総合病院の髙﨑健病院長にお話を伺った。


髙﨑 健 病院長

髙﨑 健 病院長プロフィール

1967年に千葉大学を卒業する。1968年に東京女子医科大学消化器病センターに入局する。東京女子医科大学消化器外科講師、東京女子医科大学消化器外科助教授を経て、1994年に東京女子医科大学消化器外科主任教授に就任する。2000年に東京女子医科大学消化器病センター所長に就任する。2006年に東京女子医科大学名誉教授に就任する。2009年に牛久愛和総合病院に病院長として着任する。


日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器外科学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本肝臓学会指導医など。



病院の沿革

 医療法人社団常仁会では1978年11月に牛久中央病院を設立した。これが牛久愛和総合病院の前身である。当時は203床という規模で、14診療科目、救急センター、総合健診、脳卒中センターを備えていた。1986年6月に牛久愛和病院に名称変更となるが、1987年に総合病院の認可を受けて、牛久愛和総合病院に名称変更を行い、同時に救急部を開設した。1987年に新棟竣工により、許可病床数が430床に増床になった。

 「当時の新棟は今のB館です。1988年に増築工事が終わり、1989年の年明けから外来診療が始まりました。また、1988年に牛久市健康センターが開設され、当院はセンター内の診療所と協力体制を確立することになったのです。」

 1993年に訪問看護ステーションが活動を開始し、1994年に地域診療所の病診連携をスタートさせ、リハビリテーション棟を増築するなど、高齢化社会の到来に向けての布石を打っていく。

 「回転立体撮影型血管造影撮影装置を茨城県内で初めて導入したり、MRIやヘリカルCTを導入したのもこの時期で、医療の内容も充実していきました。1998年には2台目のヘリカルCTを増設しています。」

 1996年に託児所「マリアナーサリー」が完成する。こういった取り組みは後年の茨城県からの「医師の子育て支援奨励制度」の支給第一号や茨城県の「仕事と子育て両立支援部門」での優秀賞受賞に繋がっていく。

 「当院は女性医師が働きやすい環境づくり、制度推進に積極的に取り組んでいます。茨城県や外部機関との連携をはじめ、院内では24時間対応の保育所の利用や育児支援、子育て支援に対する体制整備などを積極的に推進しています。茨城県からは企業における仕事と子育ての両立支援など、ワーク・ライフ・バランスの取り組みで顕著な成果があったといった評価をいただきました。」

 1998年には病院設立20周年記念事業として、新棟が竣工した。

 「これは現在のA館で、このときに許可病床数445床を取得したのです。人工透析センター、総合健診センター、在宅介護センター、厚生大臣認定の健康増進施設であるスポーツリラックスもオープンしました。デジタルラジオグラフィーもこの年に導入しました。」

 1999年に許可病床数504床取得し、このうち59床は療養病床になった。一方で、訪問介護、通所介護、訪問入浴介護、通所リハビリテーションなどの居宅介護事業も始まった。

 そして、2003年に臨床研修病院の指定を受け、2006年には研修病院として、東京女子医科大学女性医師再教育センターの再教育プログラムに参加した。

 「当院での初期研修では総合診療が学べます。初期研修を終了後、後期研修で専門領域に進んだものの、途中で挫折し、自分の進路を見失ってしまう人がおられます。こういった方々は医師としての仕事の充実感を味わえないままで臨床研修を過ごしてしまったのではないでしょうか。目の前で苦しんでいる患者さんに対し、全身状態を総合的に把握し、迅速で的確に対処していく総合診療こそが医師の仕事の醍醐味です。将来、どの方向に進もうとも、医師としての基本である総合診療を身に付けておくことが必要です。」

 2011年には医療施設耐震化施設整備費補助金事業の一環として、C棟の建替工事を行い、許可病床数は489床となる。

 「患者さん優先のアメニティを維持することに努めています。院内は清潔な環境維持を最優先にした管理を徹底しています。外来患者さん、入院患者さんが病気と向き合う気持ちをよりポジティブに持つことができるよう配慮した環境を整備しています。そして、一人一人の職員が自己の専門性を高めることで、施設の機能向上に寄与しています。」

2013.03.01掲載 (C)LinkStaff

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