プロフィール
高知医療センター
高知県の県都である高知市は西方と北方に山地がめぐり、東方には水田、南方は太平洋に臨む、自然に恵まれた都市である。土佐二十四万石の城下町として、高知県の政治、経済、文化の中心として発達し、桂浜、はりまや橋、高知城、自由民権記念館、坂本龍馬記念館など、観光の拠点ともなっている。1998年には四国初の中核市となり、2005年1月1日の鏡村、土佐山村との合併により、清流鏡川流域が一体となり、豊かな自然のある地域資源に恵まれた街となった。
高知県・高知市病院企業団立高知医療センターは、高知県下に良質な医療を提供してきた高知県立中央病院(400床)と高知市立市民病院(410床)という設立母体が異なる二つの中核病院が統合して、2005年2月26日に開設した病院である。両病院とも建物の老朽化、狭隘化などから病院移転を余儀なくされており、スケールメリットを活かして集学的な医療による高度医療などの機能充実を図り、医療資源を効率的に活用するべく、統合となった。県と市という異なる自治体間での病院統合は日本で初めてのケースである。
今回は高知医療センターの武田明雄病院長にお話を伺った。
武田明雄 病院長プロフィール
1949年に岡山市で生まれる。1974年に岡山大学を卒業し、岡山大学医学部附属病院麻酔科に入局する。1976年に高知県立中央病院、1977年に岡山大学医学部附属病院での勤務を経て、1978年に米国カンサス大学麻酔科に留学を行う。1979年に岡山大学医学部附属病院に復職後、国立岡山病院(現 岡山医療センター)に勤務する。1981年に高知医科大学附属病院開院時から麻酔科講師として勤務する。1984年に高知医科大学附属病院中央手術部副部長に就任を経て、1987年に高知医科大学附属病院救急部副部長に就任する。1992年に岡山大学医学部付属病院麻酔科蘇生科講師として勤務する。1994年に高知県立中央病院麻酔科部長に就任し、2002年に高知県立中央病院手術部長を兼任する。2004年に高知県・高知市病院組合立高知中央病院副診療部長に就任し、麻酔科部長、医療機器科部長、中央手術室長、集中治療室長を兼任する。2005年に高知医療センター医療局次長に就任し、救急診療部長、麻酔科科長を兼任する。2007年に高知医療センター医療局長に就任し、救急診療部長を兼任する。2009年に高知医療センター医療安全管理室長に就任を経て、2010年に高知医療センター医療安全管理センター長に就任する。2011年に高知医療センター副院長就任を経て、2012年に高知医療センター病院長に就任する。日本麻酔科学会認定麻酔科指導医、高知大学医学部臨床教授など。
病院の沿革
2005年2月 | 高知医療センターを開設する。 へき地医療拠点病院に指定される。 第1種感染症指定医療機関に指定される。 総合周産期母子医療センターに指定される。 |
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2005年3月 | 高知県・高知市病院企業団設立(地方公営企業法全部適用)。 高知県・高知市病院企業団立高知医療センターとして開院する。 救命救急センターに指定される。 |
2007年4月 | 地域医療支援病院に指定される。 |
2007年7月 | DPC準備病院に承認される。 |
2008年2月 | 地域がん診療連携拠点病院に指定される。 |
2009年2月 | 日本医療機能評価機構認定病院として認定される。 |
2009年4月 | DPC(診断群分類包括評価)による入院医療費の定額支払制度を導入する。 |
2010年8月 | 欧州型ドクターカー(『FMRC号』)を導入する。 |
2010年11月 | 高知県立大学(旧高知女子大学)と包括的連携に関する協定締結を行う。 |
2011年3月 | 高知県ドクターヘリ(『勇気の花』号)を導入する。 |
2012年2月 | 統合情報システム(IIMS)を更新する。 |
2012年3月 | 「くじらネット」による電子カルテの地域公開を開始する。 |
2012年4月 | こころのサポートセンター(精神科フロア)を新設する。 |
2012年5月 | ドクターヘリ場外離着陸場を設置する。 |