156
やさしい医療・うそをつかない医療の提供で地域社会へ貢献
新葛飾病院
プロフィール
新葛飾病院
東京都葛飾区堀切は荒川の東岸にあたり、対岸は足立区や墨田区に接している。町の中央を平和橋通りが南北に通り、平和橋通りと京成本線が交差する場所の近くに堀切菖蒲園駅がある。菖蒲園のある綾瀬川沿いには首都高速中央環状線が通っており、堀切ジャンクションも程近い。かつては堀切園などの菖蒲園が集まった行楽地であったが、現在は住宅、小規模な工場、商店街などが混在している。
新葛飾病院は堀切菖蒲園駅から徒歩8分程の平和橋通りに面した場所に位置する。ＩＭＳ(イムス)グループ傘下の医療法人社団明芳会による急性期病院で、10診療科、131床を有しており、地域に根ざした病院であるとともに、循環器治療に関しては我が国有数の病院として成長を遂げている。イムス葛飾ハートセンターの分離独立後の新葛飾病院では二次救急への積極的な対応、血管治療を含む重症透析治療、整形外科及び、訪問を含むリハビリテーションなどの体制を整えている。
今回は新葛飾病院の吉田成彦院長にお話を伺った。
吉田 成彦 院長 プロフィール
1958年に和歌山市で生まれる。1984年に和歌山県立医科大学を卒業し、国立循環器病センター、岸和田徳州会病院、新東京病院に勤務する。2000年に新葛飾病院に赴任し、心臓血管外科部長として心臓血管外科を開設した。2008年3月にイムス葛飾ハートセンターの初代院長に就任する。2011年に新葛飾病院院長、イムス葛飾ハートセンター総院長を兼任する。日本心臓血管外科学会修練指導医・専門医、日本外科学会指導医・専門医、日本胸部外科学会認定医、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医・指導医、日本医師会認定産業医など。
病院の沿革
1973年に119床の内山病院として開院したのが新葛飾病院の幕開けである。
当時の平和橋通りは映画館が4軒もあるほど、賑わっていたそうですよ。その後、1979年6月に新葛飾病院に名称変更しました。」
1992年に人工透析、1999年に心臓カテーテル検査装置を導入した。さらに、2000年に手術室棟が完成し、手術室を3室、心臓カテーテル室を2室備えた。
「1999年に清水陽一先生に院長が変わったのです。清水先生は循環器がご専門でしたから、病院としても循環器に力を入れるようになりました。患者さんからの評判も良く、地域の方々や医療界に循環器に強い病院だという認知が広まっていきました。」
2000年に新葛飾ロイヤルクリニックが開設され、外来部門の移設を行った。
「新葛飾ロイヤルクリニックの開設は時代の流れもありましたし、病院が手狭になったことも理由ですね。お蔭様で外来患者さんの数は増加しましたし、外来部門がなくなったことで、待合室などの病院のスペースも広くなりました。ロイヤルクリニックでは外来のコマ数も増やしましたから、患者さんの待ち時間の軽減に繋がりましたね。」
2000年には吉田院長が心臓血管外科部長として新葛飾病院に着任した。2002年にICU6床がオープンし、心臓リハビリテーション室も開設した。2003年には東京都CCUネットワークに加盟する。
「清水先生がいらして循環器内科を積極的に行うとなると外科も必要ですから、私が初代の心臓血管外科部長として着任したのです。地域で唯一の循環器の病院として、地域の方はもちろんですが、遠方からの患者さんも増えていきました。」
2009年にはイムス葛飾ハートセンターが分離、移転を行う。
「循環器の病院ということで知名度が上がっていきましたから、患者さんも増えており、設備的な対応をきちんとしなくてはいけないということで開設に踏み切りました。ハートセンターは単科の病院ですからさらに知名度が上がり、手術件数も大幅に増えましたね。ハートセンターに専門性を委ねたことで、新葛飾病院はより地域密着の病院であろうとする理念が強くなったことも良かったです。」
2012年に病床数が131床に、病院透析室が14床に変更となる。2013年には東京都区部災害時透析医療ネットワークに参加する。
「1992年から透析医療に取り組んでいます。最近では送迎が定着し、患者さんの増加に繋がっていますね。堀切地区は高齢化が進んでいますので、地域の高齢者の方々に信頼していただける病院でありたいと願っています。これまで日本の医療を支えてきたのは地域密着型の中小病院です。地域の中小病院なくしては日本の地域医療を守れません。『愛し、愛される病院』はＩＭＳ(イムス)グループの理念です。私どもも葛飾区の皆さんに選ばれる病院であるよう、患者さんへのサービスに努めていきます。」
2013.12.01掲載 (C)LinkStaff
おすすめ求人
