プロフィール
新京都南病院
京都市下京区は京都市周辺部のターミナルである京都駅が位置する区であり、四条烏丸から四条河原町までの繁華街は関西有数の賑いを見せている。早くから業務地化が進んだために、30年以上に渡って人口の減少が続いていたが、1995年以降は居住地の再整備やマンション建設などでの都心回帰が起こり、再び人口が増加している。
医療法人健康会京都南病院グループは「全人的医療の希求」を理念とし、「みんなのかかりやすい病院」、「よりよい医療を目指す病院」、「社会の進歩に役立つ病院」の3つを「三本の柱」として、京都市下京区で病院、診療所、老健施設などで地域医療を展開してきた。
2011年4月に新京都南病院を開院したため、新京都南病院、京都南病院の2つの病院において今までよりさらに良い医療の提供を推し進めることが可能となっている。
今回は新京都南病院の清水聡院長にお話を伺った。
清水 聡(さとし) プロフィール
京都市出身。
1983年 | 京都府立医科大学を卒業後、川崎医科大学救急部に入局する。 |
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1984年 | 明石市民病院消化器内科で研修を行う。 |
1985年 | 医療法人健康会総合病院京都南病院に勤務する。 |
1992年 | 京都南病院外科医長に就任する。 |
2002年 | 京都南病院院長に就任する。 |
2004年 | 京都南病院の理事長を兼任する。 |
2011年4月 | 新京都南病院開設に伴い、京都南病院院長を退任し、医療法人健康会京都南病院グループ理事長に就任する。 |
2014年7月 | 新京都南病院院長に就任し、グループ理事長と兼任する。 |
日本外科学会外科指導医・外科専門医、日本救急医学会救急科専門医、日本消化器外科学会認定医、日本静脈経腸栄養学会認定医、日本褥瘡学会認定師(医師)、日本救急医学会認定ICD(インフェクションコントロールドクター)、日本臨床検査医学会臨床検査管理医、日本医師会認定産業医など。
京都市HIV感染症対策専門委員会委員、京都府医師会感染症対策委員会委員、京都私立病院協会感染対策委員会委員長など。
京都南病院グループの沿革
1953年に現在の第二南診療所の地に京都平和病院を20床で開設し、1960年に医療法人健康会に改組、病院名を「南病院」と改称する。
1970年に病院名を総合病院京都南病院と改称する。1981年には早くも在宅療養部が独立する。
「地域の高齢化にいち早く対応すべく1989年に介護老人保健施設ぬくもりの里を開設、さらに京都で第一号となったグループホームぬくもりの里も開設しました。」
1998年に救急部を正式に発足する。
「急性期医療のニーズにも応えるべくER型救急部を構築し、地域ばかりでなく、市内の救急症例を積極的に受け入れてきました。」
2005年には研修医教育指定病院として新卒研修医受け入れを行う。そして、2011年1月22日に京都南病院の電子カルテシステムを稼働し、2011年4月1日に新京都南病院を開院する。
「京都南病院の建物の上層階は公団になっており、建物の耐久年数が残り10年となったため、別の土地に病院の敷地を探していました。それで、縁あって京都南病院の近くに敷地を確保することができたため、新しい病院を建設することとなりました。新病院の建設を行うと同時に、京都南病院の急性期部門を新京都南病院に移転させました。」
また、2011年5月1日 各病院各診療所のグループ全体で統一の電子カルテシステムを稼働した。