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「生命を安心して預けられる病院」
埼玉医療生活協同組合 皆野病院

プロフィール

埼玉医療生活協同組合 皆野病院

埼玉医療生活協同組合 皆野病院

 埼玉県秩父郡皆野町は秩父盆地の一角にあり、秩父高原牧場のポピーや美の山公園の桜など、美しい自然を満喫できる街である。江戸時代は徳川家の領地であったが、明治に入って埼玉県の管轄になった。大正初期に秩父鉄道が開通したことで、東京都心へのアクセスが可能となり、発展を遂げてきた。現在の産業は商工業がメインであるが、ぶどう、しめじ、しいたけなどの観光農業でも注目を集めている。
 皆野病院は秩父鉄道本線の親鼻駅から徒歩7分の場所に2000年12月に開業した病院である。運営母体は徳洲会グループである埼玉医療生活協同組合で、開設にあたっては地域の住民が署名運動を展開し、開設後も地域の住民に支えられてきた。標榜科目は内科(循環器科、消化器科、呼吸器内科)、神経内科、外科、小児科、婦人科、眼科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、歯科口腔外科、放射線科、麻酔科であり、リハビリテーション室も備える。病床数は一般病床60床、医療療養病床90床の150床である。
 今回は皆野病院の若山昌彦院長にお話を伺った。


若山 昌彦 院長

若山 昌彦 院長 プロフィール

1966年に愛知県名古屋市で生まれる。1991年に名古屋大学を卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院(現 湘南藤沢徳洲会病院)、湘南鎌倉総合病院で研修を行う。1992年に新東京病院に勤務する。1994年に羽生総合病院に勤務する。1998年に羽生総合病院外科医長に就任する。2006年に三井記念病院で乳腺内分泌外科を学ぶ。2007年に徳之島徳洲会病院に勤務する。2009年に羽生総合病院に外科部長として勤務する。2015年4月に皆野病院に院長として着任する。
日本外科学会専門医など。

病院の沿革

1997年 2月 病院誘致署名活動が始まる
1997年 4月 皆野町長は3万308人分の著名を添えて、埼玉県知事に陳情
1998年 3月 皆野町と30年間無償貸借「土地使用貸借契約」を締結
2000年12月 開院 許可病床数150床 組合員送迎バス運行開始
2001年 1月 通所介護開設 人工透析室開設
2001年 2月 居宅介護支援事業所開設 看護師寮エンゼルハイム開寮
2001年 3月 救急病院指定
2001年 4月 労災指定病院 皆野町住民健診開始
2001年 5月 歯科・歯科口腔外科開設
2001年 7月 高気圧酸素治療装置稼動
2001年10月 秩父郡市歯科医師会加入
2002年 5月 眼科開設
2003年 5月 院内保育園たんぽぽ開設
2005年 1月 神経内科開設
2005年10月 食堂・教養娯楽室設置(5階病棟)
2006年 3月 マンモグラフィー稼働
2006年 7月 自動体外式徐細動器(AED)設置
2006年11月 皮膚科開設
2007年 4月 二次救急医療体制による病院輪番制病院
2007年11月 (財)日本医療機能評価機構認定病院Ver.5 オーダリングシステム運用開始
2008年 8月 物忘れ外来診療開始
2009年 7月 禁煙外来診療開始
2009年 8月 TCLS(二次救急処置法)トレーニング講習会開催(8/22、23)
2009年12月 心臓カテーテル検査 開始
2010年 3月 CT(64列マルチスライス)新機種に更新
2011年 5月 ちちぶ定住自立圏協定 プライマリー塾 参加
2011年11月 糖尿病教室開始(毎月1回)
2012年10月 (財)日本医療機能評価機構認定病院Ver.6

 1990年代後半、秩父郡皆野町と隣の長瀞町には入院設備のある病院がなくなり、地域の人々は病院誘致を願って署名活動を始めた。その結果、2000年12月に誕生したのが皆野病院である。運営母体は徳洲会グループの埼玉医療生活協同組合で、埼玉医療生活協同組合内では羽生総合病院に次ぐ急性期病院の開設となった。

 「私は当時、羽生総合病院に勤務していました。皆野病院の開設にあたっては色々なドラマがあったのだと思います。開設当初は羽生総合病院から何人かの職員が移りましたので、事務系のスタッフに関してはしばらく人事交流がありましたね。」

 開業後1年で救急病院の指定を受ける。皆野病院は秩父市、長瀞町、皆野町、横瀬町、小鹿野町の1市4町村で構成される秩父医療圏に所属し、11万人の医療を支えている。

 「地元に密着し、地域住民の地域住民による地域住民のための病院を掲げていますので、救急も断らない方針で頑張ってきました。2007年からは秩父市立病院、秩父病院とともに輪番制の担当もしています。今では皆野町、長瀞町だけでなく、秩父谷全域、さらには寄居町、花園町、深谷市からも救急車が来ます。年間救急搬入数は1,000件となっています。輪番制の日は忙しく、ジェットコースターに乗っているかのような気分で時間が経ちますね(笑)。」

 診療科も眼科、神経内科、皮膚科などを拡大してきた。

 「地域のニーズに合わせて、拡大していきました。私も当直や日直の応援に伺ったり、人工透析のシャント造設などの手術に伺ったりしていましたね。ただ、当時はどのような病院なのかを理解していたわけではなく、山奥にある田舎の病院だなという印象でした(笑)。」

 2012年には日本医療機能評価機構のVer.6で認定病院とされるなど、医療の質も高い。

 「これからも医療技術や診療態度を向上させて、地域の皆様に愛される『皆の病院』でありたいと思っています。全てをここ、秩父谷で完結できるような医療を目指します。」

2016.10.01 掲載 (C)LinkStaff

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