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「信頼・安心・充実した医療を提供」
社会医療法人 製鉄記念広畑病院
プロフィール
社会医療法人 製鉄記念広畑病院(兵庫県姫路市)
兵庫県姫路市広畑は夢前川の下流域西岸に広がる地区である。この地区は新日本製鐵広畑製鐵所(現 新日鐵住金広畑製鐵所)の企業城下町として、播磨臨海工業地帯を代表する街である。近年は新日本製鐵が自身の土地や製鐵所用地を売却したため、国道250号(浜国道)沿いのかつての新日鐵社宅や関連施設跡地に、ニトリなどの大規模小売店舗が進出している。また、製鐵所跡地ではダイセル、三菱電機の工場の新設、公共岸壁の整備などによる再開発が行われている。 製鉄記念広畑病院は70年以上前に日本製鐵の企業病院として設立され、戦後は一般市民にも開放された歴史を持っている。開設以来、地域医療の充実を図り、現在は28診療科の体制で、地域に根づいている。2013年には新館がオープンするとともに、三次救急医療を担う「姫路救命救急センター」を開設した。兵庫県ドクターヘリの準基地病院でもあり、広大な中・西播磨地域の救急医療をカバーしている。一方で、がん診療にも力を注ぎ、2012年に兵庫県がん診療連携拠点病院に指定されている。 今月は製鉄記念広畑病院の橘史朗理事長にお話を伺った。
橘 史朗 院長 プロフィール
1953年に兵庫県姫路市で生まれる。
1978年に神戸大学を卒業後、神戸大学第二外科に入局し、神戸大学医学部附属病院で研修を行う。
1979年に高砂市民病院、1980年に国立篠山病院に勤務を経て、1981年に神戸大学医学部附属病院第ニ外科に勤務する。1983年に石川島播磨重工保険組合相生病院、1986年に神戸みなと病院、1987年に兵庫県立淡路病院に勤務を経て、1992年に新日鉄広畑病院に外科部長として着任する。2000年に新日鉄広畑病院副院長に就任する。2010年に新日鉄広畑病院病院長に就任する。2015年に製鉄記念広畑病院理事長に就任し、病院長を兼任する。
日本消化器外科学会専門医など。
病院の沿革
1940年に日本製鉄株式会社広畑製鐵所病院が開設された。当時は職員用の病院であり、戦後に一般市民に開放された。
- 1939年2月8日
- 構内診療所
- 1940年9月
- 日本製鐵(株)広畑製鐵所病院開設、診療開始
- 1951年6月
- 一般診療開始
- 1952年6月
- 青山診療所
- 1955年3月
- 病院本館
- 1955年4月
- 旧本館建設
- 1973年10月
- 東館建設
- 1981年7月
- 中央診療棟建設(現・サービスセンター)
- 1998年4月
- 医療法人社団新日鐵広畑病院として分社化。新日鐵広畑病院発足
- 2000年3月
- 新本館建設
- 2011年4月
- 社会医療法人として認定を受ける。製鉄記念広畑病院に病院名変更
- 2013年3月
- 新館建設 姫路救命救急センター開設
- 2014年3月
- ヘリポート建設