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ゆりかごから看取りまで対応できる、
親切で信頼される病院を目指して
プロフィール
明和病院(兵庫県西宮市)
兵庫県西宮市は阪神間の中心に位置するベッドタウンで、人口は47万人を超えている。神戸市、大阪市の中心地である三宮や梅田にもJR、阪急、阪神の各線で15分程度でアクセスできる利便性がある。また、阪神タイガースの本拠地である阪神甲子園球場や十日戎の「福男選び」の神事で有名な西宮神社があることでも知られている。
明和病院は阪神電鉄本線の鳴尾駅から徒歩5分の場所にある地域密着型の総合病院である。「明和ER」では365日24時間の救急医療に対応しているほか、がん診療やスポーツ整形にも力を入れている。がん診療では日本肝胆膵外科学会の高度技能医制度修練施設Aに認定されており、スポーツ整形ではFIFA(国際サッカー連盟)認定のメディカルセンターになっている。
今月は明和病院の山中若樹院長にお話を伺った。
山中 若樹 院長 プロフィール
1949年に兵庫県に生まれる。1975年に信州大学を卒業後、兵庫医科大学第一外科に入局する。1979年に兵庫医科大学第一外科助手に就任する。1983年6月にカリフォルニア大学サンディエゴ校、ミネソタ大学に留学する。1994年に兵庫医科大学第一外科助教授に就任する。2001年3月に明和病院に外科部長として着任し、2001年5月に副院長に就任する。2002年3月に兵庫医科大学学外臨床教育教授を兼任する。2005年5月に明和病院院長に就任する。2016年4月に関西医科大学臨床教授を兼任する。
日本消化器外科学会指導医・専門医、日本肝胆膵外科学会評議員・高度技術認定指導医、日本肝臓学会指導医・専門医、日本消化器病学会指導医、日本外科学会指導医・専門医、日本臨床外科学会評議員、近畿外科学会評議員、Microwave surgery研究会理事、関西学院大学非常勤講師、神戸医療国際交流財団理事、Best Doctors(2016-2017)、日本肝臓研究会、日本消化器病学会近畿支部にも所属する。
病院の沿革
明和病院の前身は川西航空機株式会社(現 新明和工業)が1940年6月に開設した診療所である。
「第二次世界大戦が始まって、すぐの頃ですね。海軍に納める軍用機や飛行艇を製作していた川西航空機が従業員の健康管理を目的とした診療所を作ったのです。」
その後、診療所は鳴尾病院となり、川西航空機はさらに3つの病院を抱えるようになった。しかし、戦後に残ったのは鳴尾病院だけであり、この鳴尾病院が1945年10月に明和病院として、一般診療を開始した。
「明和病院の『明和』とは、戦後の苦難の時期に『明るく、皆で力を合わせて再起していこう』という、大きな夢を込めてのものだったそうです。」
その後の歴史は以下の通りである。
- 1954年
- 医療法人組織に改組
- 1955年
- 総合病院として発足
- 1961年
- 中央館竣工(1968年増築、2002年増改築)
- 1973年
- 東館竣工
- 1974年
- 本館竣工
- 1976年
- 透析室新設(24床)
- 1984年
- 北館竣工
- 1992年
- 南館竣工
- 1993年
- 透析室増設(65床)
- 1997年
- 訪問看護センター明和開設
- 1999年
- 病院機能評価種別B認定
- 2000年
- 居宅介護支援事業所開設
- 2003年
- 臨床研修指定病院に指定
- 2004年
- 病院機能評価(Ver.4)認定
- 2008年
- 手術室増設(6室)
- 2009年
- 病院機能評価(Ver.5)認定
- 2010年
- 新東館竣工
- 2012年
- 手術室増設(7室)
- 2012年
- ICU開設
- 2013年
- 無菌室新設(2床)
- 2014年
- 病院機能評価(3rdG:Ver.1.0)認定
- 2014年
- 明和キャンサークリニック開設
- 2015年
- 化学療法センター開設
- 2015年
- 訪問看護センター明和サテライト(出張所)開設
「兵庫県西宮市は地理的にも大阪と神戸の間に位置する文教都市です。当院には産科や小児科もありますので、ゆりかごから看取りまで対応できる病院でありたいですし、これからも先進の医療技術と設備を持って、質の高い医療を提供していきます。」