プロフィール
真星病院(神戸市北区)
神戸市北区は六甲山の北側から西側にかけて広がるエリアである。かつては別荘地として人気があったが、その後は住宅地となり、人口が非常に増加していった。現在は西区に次ぐ人口を有している。神戸市内の中心地である三宮から北神急行電鉄で10分ほどでありながら、美しい田園風景と整然とした住宅街が共存している魅力を持っている場所である。
真星病院は神戸市北区の山田町に1980年に開設された病院である。現在は一般病床66床(うち地域包括ケア病棟66床)、療養病床108床の計174床を有し、外科、内科、糖尿病内科、眼科、小児科、整形外科、循環器外科、循環器内科、泌尿器科、人工透析内科、消化器内科、胃腸内科、消化器外科、肛門外科、呼吸器内科、リウマチ科、放射線科、リハビリテーション科を標榜している。また、糖尿病センター、腎・透析センター、デイケア、眼(アイ)センター、人間ドックなどの健康管理センターといった特殊診療機能を完備している。
今月は真星病院の大石麻利子院長にお話を伺った。
大石 麻利子 院長 プロフィール
1953年に香川県に生まれる。岡山大学を卒業後、神戸大学眼科教室に入局する。姫路赤十字病院、神戸市立西市民病院(現 神戸市立医療センター西市民病院)、神戸大学医学部附属病院に勤務を経て、真星病院に眼科医員として勤務する。1992年に真星病院院長に就任する。
日本眼科学会専門医など。
病院の沿革
- 1980年1月12日
- 真星外科胃腸科19床で開業。
- 4月1日
- 真星病院となる。
- 9月1日
- 一般28床に増床。診療科目は循環器科、胃腸科、外科、放射線科。
- 1982年8月13日
- 一般59床に増床。
- 1983年8月23日
- 65床に増床。
- 1984年6月21日
- 95床に増床。
- 1985年3月11日
- 103床に増床。人工透析を開始。
- 1986年4月1日
- 130床に増床。
- 1988年9月30日
- 東館を増築し、185床になる。
- 1992年4月27日
- 初代院長 大石健三 逝去。享年46歳。
- 4月28日
- 大石麻利子 第2代院長に就任する。
- 1993年3月1日
- 一般185床から一般84床と特例許可老人101床に変更する。
- 1996年12月1日
- 本館を改修し、特例許可老人101床から療養90床に変更する。(全体:一般84床、療養90床)
- 1996年12月1日
- 東館一般84床を一般50床、特例許可老人34床に変更する。(全体:一般50床、特例34床、療養90床)
- 1998年5月1日
- デイケアセンターを開設する。
- 6月1日
- ボランティア「まひるのほしの会」を結成する。
- 6月13日
- 真誠会ホスピタウン、熊本ホスピタウンと姉妹提携を結ぶ。
- 1999年7月26日
- 日本医療機能評価機構より病院複合A(一般、長期療養)が認定される。
- 9月20日
- 神戸市で初めての病児保育「エンジェルさんのおうち」を始める。
- 2000年4月1日
- 本館療養90床を介護療養42床、療養48床に変更する。
- 9月1日
- 糖尿病センターを開設する。
- 11月24日
- 公立出石病院、社会福祉法人グリーンアルム福祉会と姉妹提携を結ぶ。
- 2002年4月1日
- 「地域モニター会」を発足する。
- 4月16日
- 日本医療機能評価機構より病院複合A(一般、長期療養)が再設定される。
- 12月1日
- 社団法人日本糖尿病学会教育施設に認定される。
- 2003年1月1日
- 社団法人日本外科学会 外科専門医制度関連施設に認定される。
- 2月1日
- 病児保育「エンジェルさんのおうち」が神戸市に認定され、病後児保育として開始する。
- 4月1日
- 東館を増改築し、一般50床、特例許可老人34床から一般66床・療養108床に変更する。
(全体:一般66床、療養108床)腎・透析センターを開設する。 - 2004年9月27日
- 日本医療機能評価機構より病院複合A(一般、長期療養)が再認定される。
- 11月1日
- 社団法人日本循環器学会 循環器専門医研修関連施設に認定される。
- 2005年4月1日
- 神戸大学医学部付属病院卒後医師臨床研修施設となる。
- 5月21日
- デイサービスセンター「まほしの里」を有馬口に開設する。
- 2006年12月12日
- 医療法人社団まほし会を設立する。
- 2007年4月1日
- 医療法人社団まほし会 真星病院となる。
- 2009年6月1日
- 訪問看護ステーションまほしを開設する。
- 7月1日
- DPC対象病院となる。
- 9月4日
- 日本医療機能評価機構より「一般・療養100床以上200床未満」が再認定される。
- 2011年1月1日
- 電子カルテを導入する。
- 2月28日
- 1階トイレ改修工事が完成する。1階待合ロビーの椅子を新設する。
- 11月22日
- 第15回 ホスピタウン交流会を行う。
- 2012年6月1日
- 在宅医療連携拠点事業を開始する。
- 10月15日
- グループウェアを導入する。
- 11月3日
- まほしふれあい文化祭を行う。
- 12月1日
- 「カイゼン提案制度」を始める。
- 2013年3月28日
- 第1回 地域包括ケア研究会を開催する。
- 12月28日
- 「喫茶コスモス」が閉店する。
- 2014年2月20日
- 「caféコスモス」が新規オープンする。
- 4月1日
- 病床種別変更。[変更前] 一般病床66床 (DPC対象56床、亜急性期10床)
[変更後] 一般病床66床 (DPC対象40床、地域包括ケア病棟26床) - 4月1日
- 真星病院が「北区医師会 地域包括ケア推進協議会事務局」に認定される。
- 7月26日
- 日本医療機能評価機構より「一般病院1(3rdG:Ver1.0)」が認定される。
- 2015年4月1日
- 眼(アイ)センターを開設する。
- 9月16日
- 「真星ぽっかぽか相談室」を花山東団地のミニコープ前に開設する。
- 11月1日
- 整形外科・眼科にて再診予約制を導入する。
- 2017年4月1日
- 「居宅介護支援事業所からと」を開設する。
- 4月1日
- 神戸市より「有馬あんしんすこやかセンター」の運営を委託される。
- 10月21日
- まほしふれあいフェスティバル2017を開催する。
- 10月21日
- 第21回ホスピタウン交流会を開催する。
- 2018年3月23日
- 真星病院の敷地内に、兵庫県で初めてのアイバンク支援の自動販売機を設置する。
真星病院の前身は真星外科胃腸科で、19床を持つ診療所だったが、すぐに病院へと改装された。
「私の夫であり、前院長である大石健三の父親が病院の事務長を務めていた関係もあり、この土地に縁があったようです。この地域には病院がなく、地域から病院を作ってほしいという依頼があったのが設立の理由です。もともとは田んぼだったところを地域の地主さんたちが担保として提供してくださったんです。夫は心臓血管外科医で、ずっと岡山大学の附属病院に残っていたのですが、地域医療に貢献しようということで、こちらに来ました。」
当時の神戸市北区は救急医療が充実していなかったのだという。
「北区は六甲山の裏手にあたります。当時は救急医療機関に乏しく、救急医療の充実のために、この地に開業したのです。その後、2003年まで計6回の増改築工事を実施しています。私は眼科医なので、院長就任後は糖尿病を軸とした診療モデルを構築してきました。」