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地域密着型 高度な医療で愛し愛される病院
プロフィール
金沢文庫病院
神奈川県横浜市金沢区は古くから交通の要衝であり、鎌倉への海上輸送の荷揚げ場として発展してきた。現在は「海の公園」、横浜・八景島シーパラダイス、横浜ベイサイドマリーナなど、多くの観光スポットに恵まれる。一方で、金沢区釜利谷東は京浜急行本線の金沢文庫駅西口に広がる住宅地であり、静かな街並みが続いているエリアである。
金沢文庫病院はその釜利谷東に1983年に開設された病院である。現在は内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、外科、小児科、整形外科、脳神経外科、眼科、皮膚科、泌尿器科、肛門外科、リハビリテーション科、麻酔科を標榜し、地域包括ケア病床16床を含む一般病床109床、障害38床の計147床を有している。
今回は金沢文庫病院の森山浩院長にお話を伺った。
森山 浩 院長 プロフィール
1960年に東京都新宿区で生まれる。1985年に東京医科大学を卒業し、東京医科大学第一外科に入局する。1990年に東京医科大学大学院を修了する。1990年に東京医科大学八王子医療センターに外科助手として勤務する。1994年に東京医科大学病院に外科助手として勤務する。1995年に東京都がん検診センター呼吸器科に勤務する。1999年に金沢文庫病院に勤務する。2011年に金沢文庫病院副院長に就任する。2019年に金沢文庫病院院長に就任する。 日本外科学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会指導医、日本緩和医療学会認定医、日本静脈経腸栄養学会認定医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本医師会認定産業医など。
病院の沿革
- 1983年
- 金沢文庫病院が119床で開設される
- 1984年
- 救急病院の告示を受ける
- 1984年
- 循環器科を新設する
- 1984年
- 135床に増床する
- 1985年
- 横浜輪番制二次救急応需を開始する
- 1987年
- 医療法人社団愛友会金沢文庫病院として、医療法人を開設する
- 1999年
- リハビリテーション科を新設する
- 1999年
- 金沢文庫訪問看護ステーションを開所する
- 2000年
- 147床に増床する
- 2000年
- 管理棟を増築する
- 2002年
- 眼科を新設する
- 2015年
- 麻酔科を新設する
- 2016年
- 増築棟を運用開始し、リハビリテーション室を拡張する
金沢文庫病院は1983年に現在地で開業した。開業の頃のエピソードを森山院長に伺った。
「当時は外科医が5、6人いたそうです。今のように近くに三次救急の病院や救命救急センターがなかったので、当院でそうした救急も診ていました。当時の外科部長は救急にも長けていて、どちらかの救命救急センターの立ち上げに参画されるぐらいの方だったと聞いています。救急に関しては地域のニーズが高かったのでしょうね。」
森山院長が着任したのは1999年のことだ。「前の院長先生が大学の先輩だったのです。その頃に勤務していた東京都の施設がなくなることになったので、お誘いいただいて当院に来ました。」
そのうち金沢区では横浜市立大学附属病院、横浜南共済病院、済生会横浜市南部病院、神奈川県立循環器呼吸器病センターなどの大きな病院が揃ってきたため、金沢文庫病院の役割も変化してきた。
「金沢区は当院のほか、済生会若草病院や金沢病院などもあり、病院の数は充実しています。そこで当院としては地域の中核病院と開業医の先生方を繋ぐ役割があります。金沢区は独居の高齢者が多いので、病病連携や病診連携を進め、金沢区に住んでいる方の区内で完結したいというご希望に沿いたいと考えています。」
近年のトピックとしては麻酔科の新設やリハビリテーション室の拡充が挙げられる。
「麻酔科を新設するまで、私は麻酔が嫌いではないので、自分でかけていました(笑)。また、リハビリテーション室はやはり地域のニーズが大きいので、拡充しました。今後も横浜市金沢区だけでなく、横須賀市や逗子市といった地域の皆様に安心していただける医療を提供できるホームドクターでありたいと願っています。」