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プロフィール

山陽病院

山陽病院(岡山県岡山市)

 岡山市中区は人口約15万人を擁し、国道2号線の岡山バイパスが通り、新岡山港も整備されるなど、都市化が進んでいる。しかし、龍ノ口山、操山、百間川などがあり、祇園地区には天然記念物であるアユモドキやホタルの生息地が広がるように、豊かな自然環境も残されているエリアである。

 医療法人社団良友会山陽病院は岡山市中区藤崎に位置する精神科専門病院である。精神科、神経内科、内科、歯科を標榜し、精神科204床、内科15床を有する。一般精神科医療として、うつ病やストレス疾患を中心に、統合失調症、認知症やその合併症、せん妄などの治療を主に行っている。

 今月は山陽病院の中島唯夫院長にお話を伺った。


中島唯夫 院長

中島唯夫 山陽病院院長 プロフィール

1965年に生まれる。1992年に久留米大学を卒業する。1993年に岡山大学精神神経学教室に入局し、岡山大学医学部附属病院(現 岡山大学病院)精神科神経科に勤務する。1994年に岡山赤十字病院に勤務する。1996年に積善病院に勤務を経て、1999年に上下湯ヶ丘病院に勤務する。2002年に医療法人社団良友会山陽病院に勤務する。2005年に山陽病院副院長に就任する。2012年に山陽病院院長に就任する。

日本精神神経科学会精神科専門医、精神科専門医制度指導医、日本医師会認定産業医など。

病院の沿革

 山陽病院は1975年1月に設立された。

 「私の父である中島良彦理事長が岡山市北区中山下に開設した診療所が発祥です。当時の岡山市にはまだ2、3軒の精神科クリニックしかなく、そういう中で始めたクリニックだったのです。精神科のクリニックを開業するとなると、どうしても入院が必要な患者さんが出てくるのですが、受け入れてくれる病院がなかなかなく、入院を受けてくださる病院を探して駆け回るということがずっと続いていたそうです。そういう状況なら、自分で作るしかないということで、入院設備のある病院を作ることになりました。」

 これが山陽病院である。開設は1980年10月だった。山陽病院は少しずつ大きくなり、2012年に新築での建て替えを行った。

 「当院はもともと一般的な精神科病院でしたし、岡山市の中でも後発の病院ですので、理事長はほかの病院と同じことをしていてはいけないと思っていたようです。」

 1992年10月に老人保健施設を開設したのもその一環である。

 「当院は統合失調症や躁うつ病などに加え、認知症も診られる病院を目指していたのですが、高齢者も診ていこうということになりました。以前の古い病院のときは高齢者を1階で診ていましたが、感染症がきちんと対策できない問題もあり、環境を良くしていく必要が出てきたのです。また、病院の玄関に入ったときに精神科の病院らしい雰囲気があり、あの雰囲気では地域の皆さんのための病院にならないと、建て替えに至りました。」

 2012年に無事に建て替えが完了する。

 「エントランスも院内もできるだけ病院臭さがないようにしています。今の当院の特徴ですが、基本的には精神科病院ですから、精神科に関与するものに対しては一切断らず、お応えすることがモットーです。岡山市内の総合病院や地域の病院からのご紹介もいただき、信頼を得ていると思っています。精神科の患者さんだからといって、身体の病気を持たないということはありませんので、身体の病気もきちんと診ることができる病院でなくてはいけません。一人の人間としての全人的な人権を尊重した治療、心と身体を統合した治療をすることを目指しています。」

2018.01.01 掲載 (C)LinkStaff

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