「医師として」メインタイトル
「リハビリテーション」分野の60代医師。
在職期間が短い医師の転職活動とは?
 

第十九話
リハビリテーションを究める60代医師(前)

 「リハビリテーション」分野の60代医師
「リハビリテーション」分野の60代医師
近年の目覚ましい医療技術の進歩により治療できる病気が増えてきています。
ところが一方では、様々な病気による後遺症のために思うように行動できない患者さんや、高齢のためにちょっとしたカゼや転倒をきっかけに寝たきりになってしまう患者さんが多数おられることも事実です。
今回は、そのように何らかの理由で機能低下、能力低下した患者さんの状態を改善するよう働きかける「リハビリテーション」の分野で活躍されている60代医師のお話です。
 一 62歳でも継続的な勤務を希望

  B先生は62代男性でご出身地は関西ではありましたが、中部地区の私立医科大学をご卒業されました。ご家庭の事情で、卒業後約5年間民間企業に一般職として勤務されていました。その後ご出身大学の医局に入られ、関連病院で、リハビリテーション科の経験を積まれました。約15年前に医局を出られ、ご出身地の総合病院のリハビリテーション科に就職されました。この病院は定年制があり、60歳以降の現在は単年度契約でお仕事を継続されているとのことでした。62歳でも継続的な勤務を希望されたいことが今回の転職の動機でした。
 二 約2~3年の間隔で転職を繰り返す
約2~3年の間隔で転職を繰り返す

  ご面談時にB先生のご履歴を拝見した時に、約2~3年の間隔で転職を繰り返されているのが気になりました。しかしながら、仕事内容は一貫してリハビリテーション科での勤務ということ、また回復期リハビリテーション病棟の立ち上げ業務に携れた経験もお持ちであり、コメディカルスタッフの指導・育成にも熱心で、B先生を慕ってくるセラピストの方も少なからずおられるとの話でしたので、転職回数の多さは特に気にはしませんでした。
病院側も特に年齢には拘りもなく、60歳以上の医師も大歓迎ということで、お話がスムーズに進むかと思っておりましたが、面接終了後になぜ、B先生の転職回数が多いのかを思い知らされる結果となりました。
 
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