「医師として」メインタイトル
病気療養でブランクのある50代後半の医師、
改めて精神科医として挑戦する医師の転職活動とは?
 

第二十六話
体はまだやれると言っている(前)

 菓子折りを持参された50代後半の精神科医
菓子折りを持参された50代後半の精神科医
 私とその医師との出会いは、電話にて当社へ直接お問い合わせ頂いてからでした。50代後半の精神科医。愛媛県内での精神科勤務がご希望でした。
 もともとの故郷が愛媛で、直近まで近県の徳島県で勤務されていた医師でした。初めての面談で私に菓子折りを持参される気遣いの深い方でした。
 一 介護老人保健施設の施設長をご紹介
介護老人保健施設の施設長をご紹介
 お話を聞くと、1年間は肝臓の疾患を患い入院と療養をされていたとのこと。お身体のことも考慮に入れて負担の少ない求人をご紹介使用と思っていました。勤務日数はブランクを考えて週4日と頂いた他は特にありませんでした。
 私からは介護老人保健施設の施設長募集を数件ご紹介するに至りました。3件ご紹介した中で1件は内科の診療所外来を兼務という当該医師の経験のない業務が入っていたのでキャンセルとし、残った2件の面接に行くことになりました。
 二 人間性だけでも採用を取れる先生だと確信する
人間性だけでも採用を取れる先生だと確信する
 話をしているうちに私の出身地と先生の卒業大学が同じ県ということがわかり一気にお互いの距離が縮まった気がしました。徳島ではずっと精神科1本で急性期病院を渡り歩いたこと。今までに大変だった患者さんがたくさんいたこと。いろいろなことを話してくれました。
 先生の人柄に触れ、人間性だけでも採用を取れる方だと確信しました。
 三 しかし面接の結果は―!?
しかし面接の結果は―!?
 面接当日、先生は私が頂いたのと同じように菓子折りを持参されていました。その菓子折りは面接の時間を作ってくれた医療機関への感謝の気持ちとして先方の院長と事務方に渡されていました。
 雰囲気も良い感触で面接が終わり、後日に期待大の返事を待つ形で帰路につきました。
 しかし面接の結果に驚きと戸惑いを受けることはこの時は全く想像していませんでした。
 
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