ドクター転職ショートストーリー

開業にむけて・・・

2003年09月01日 コンサルタントU

 国立大学卒、30代半ばの消化器外科医X医師。10年間医局人事に従って動き、出身大学病院で勤務していた。X医師の描く将来像は開業医。しかし、外科での開業は資金的、経営的に難しいと判断し、内科への転科を考えていた。当時は週1回の当直アルバイトを含め、年収約1200万円。決して満足のいく収入ではなかった。X医師は開業準備を見据え、転職を考えた。転職に際しての希望条件は開業資金確保のための収入アップとスキルの習得。そして、何よりもクリニック運営について学べる環境ということ。
そこで、サテライトクリニックを新設予定の某民間病院を紹介する。X医師の人柄、仕事に対する姿勢を評価され、院長職として週5日勤務、年棒1600万円の好条件を提示される。病院の基本方針や診療体制がしっかりしていることに共感を持ったX医師は即転職を決断した。現在もサテライトクリニックの院長として勤務しながら、将来の開業に向けてのクリニック運営における財務管理、労務管理などを学んでおり、充実した毎日を送っているとのことであった。
クリニックにとっても将来開業を目指している先生に開設準備から参加してもらえたことと、X医師にとっても将来に向けてのシュミレーションが出来たという、お互いの希望をかなえることが出来た好例である。

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