医局に残りながら・・・
2003年11月15日 コンサルタントN
30代前半の女性医師。私立大形成外科医局に籍を置き、その第一線で働いていた。人間関係等に問題はなく、年俸(1000万)にも満足していた。しかし結婚を機に今後の働き方を考えた時、救急必須の形成外科医として働き続けることへの不安や、もともと美容に興味を持っていたこともあり、「美容外科」の道に進みたいと考えた。
そこで、形成外科医としてのスキルを最大限に活かせる、手術件数の多いクリニックを探すこととなった。しかし、「形成外科医として大学での研究を続けさせてくれるところ」という条件に加え、勤務可能日は週3日のみであるという。この条件を満たすのは困難を極めたが、都内のクリニック2件と交渉し、その双方から「ぜひうちで勤務して欲しい」との強いオファーを受けた。さらにそのうちの一方からは、企業において化粧品の開発業務に携わって欲しいとの事。年俸についても、始めは研修生からスタートということで年棒は据置の1000万円となったものの、将来的には1,500万円以上を確約された。先生は迷うことなくそのクリニックに決断し現在、この先生は大学とクリニック等を行き来する忙しい身でありながらも充実した日々を送っているとのことである。
この転職が成功した最大の理由として、先生が美容外科に興味を抱きつつも、やはり本来の専門である形成外科のスキルを磨き続けたことがある。
完