ドクター転職ショートストーリー

開業前に研鑚を…

2004年05月01日 コンサルタントK

 30代後半の循環器科医のA先生。数年前に医局を辞め、現在はクリニックの「雇われ院長」をしている。今秋には生まれ故郷で開業を予定しているが、その資金があまり十分ではない。そのため、開業前に複数の医療機関でアルバイトをし、貯金しようと考えたそうである。スキルについては、クリニックでプライマリケアの腕を磨いていたので、特に問題はなかった。
 そこで、自宅から30分以内にある複数の医療機関を紹介した。すると、先生の前向きな姿勢や明るい性格が評価され、即採用となった。現在は外来・当直を精力的にこなし、開業の準備を進めているそうである。また、週に平均2日ほどの勤務で月約50万円を確保することができるようになり、開業資金にも余裕が出てきたとのこと。

A先生のように開業を控えた先生は、①モチベーションが明確であること、②姿勢が前向きであること、というところが医療機関から好感をもたれることが多い。そのため、採用決定の確率は、普通の勤務医よりはるかに高いようだ。しかし、何よりも「開業を目指しているため、経営者感覚で勤務してくれる」ということが、最も評価されたのではないだろうか

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