ドクター転職ショートストーリー

医師のお人柄が結んだご縁(下)

2014年12月01日 コンサルタントT

少し期間があいて10月中旬、A病院での面接当日、私は偶然の素晴らしさを目の当たりにすることになったのです。

病院前でT先生とお待ち合わせをしてお話を少しお伺いしたところ、どうやら先生の以前のご勤務先での同僚の先生がいらっしゃるとのことでした。
実は先生は、今まで勤務先の病院は、以前の同僚の先生に呼ばれて決められていたという経緯をお持ちでした。
先生は、もし以前の同僚の先生がいらっしゃるなら、なおさら安心して勤務できますとおっしゃってくださいました。

面接が始まり、院長先生、事務長様がご対応をしてくださいました。
お二方ともとても和やかな方で、以前の同僚の先生が勤務しているようですとお伝えすると、その先生を面接の場にお呼びしてくださいました。
ドアが開いた瞬間、とても明るい声が響き渡りました。
「T先生!お久しぶりです!先生がこちらで勤務してくださったら私もとても心強いです」とその先生はおっしゃってくださいました。

T先生も今までで一番リラックスされた表情で、会話を交わされていました。
私はただただ驚くばかりでした。
そして、「T先生は患者様からも人気の先生だったんですよ」とおっしゃいました。
私の予想通りで、とても嬉しく思いました。

その後、副院長先生も面接の場に来てくださり、終始和やかな雰囲気のまま進みました。
お会いさせていただいたどの先生も、T先生とは雰囲気が合うと感じました。

面接が終わり、事務長様が病院見学に連れて行ってくださいました。
真剣な表情で説明を聞いていらっしゃるT先生。
おそらく先生もこの時点で、この病院でのご勤務を実際のこととしてお決めになられていたと思います。そして再度面接のお部屋に戻り、採用のお話と条件面の提示をいただきました。
当初のお話通り、週4日、当直なしで1,600万円、先方はT先生の採用について即決してくださいました。

T先生もA病院に決めていらっしゃったと思うのですが、実は私の方からB病院の案内もさせていただいていたこともあり、その場ではお答えになりませんでした。

その翌日、私の方からT先生に、A病院に決めてはいかがですか、とお伝えすると、先生は穏やかに「私もそれが良いと思います」とおっしゃってくださいました。
どんな時も相手を思いやる先生のお心をとても嬉しく思いました。

A病院に、T先生が入職を受諾したことをお知らせすると、とても喜ばれていました。
その後の契約の手続きは、先方が迅速に進めてくださいました。
そのようなところからも先生のご入職を心待ちにされているということが伝わり、私はT先生を紹介して本当によかったという気持ちでいっぱいになりました。

今回の成約は、コンサルタントの力というよりも、先生のお人柄と以前の実績によるものではありますが、このような場に立ち会うことができて大変良かったと思っております。
今回、先生や医療機関様が支えてくださったことに対する感謝の気持ちを、いつまでも忘れずに、次の新たなご縁のために尽力していきたいと思っております。

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