蘇る医師としてのやりがい(上)
2017年05月15日 コンサルタントK
I先生と私の出会いは、1通のメールでした。弊社にご登録いただいている先生方に近況伺いのメールをしていたところ、ちょうどご転職を検討されていたI先生よりご連絡をいただくことができました。
メール送信から3日後、I先生からお電話が。私は早速、詳しい近況を伺いたく思い、面談のお願いをいたしました。すると、I先生はお忙しいにもかかわらずお時間をつくってくださり、その3日後に面談の機会をいただくことができました。
面談の場は、ホテルのカフェ。勤務でお疲れの先生にくつろいでいただけるように落ち着いた空間でお会いしました。I先生は、積極的にコミュニケーションをとってくださる温厚なお人柄で、50代後半という年齢を感じさせない若々しい男性でした。清潔感のある身だしなみを心がけられる点でも、とても素敵な男性だと感じたことを覚えています。
I先生のお話をお聞きしたところ、ご転職を希望される理由は、職場の環境や人間関係にあるようでした。医局にとらわれない職場であると聞いて入職したものの、実際には、医局人事の医師が優遇されており、ドクターやコメディカルとのコミュニケーションが取りにくい状況に。それにより、勤務に影響が及ぶことも少なくなく、一人で悩まれていたようです。そんな矢先、私からの近況伺いメールが届き、ご転職の意志が固まったとのことでした。
内科、糖尿病をご専門とされるI先生は、当時の勤務先では医療療養型の病院にお勤めでした。ご転職先でも医療療養型を希望され、「当直なし」、「救急対応なし」、「オンコールなし」、親御さんの介護が必要なこともあり時間のゆとりある勤務体系のほか、「通勤時間は約30分以内、できるだけ自宅近く」、「年棒維持」、「週4.5日勤務」など、働き方に関するご要望を具体的にお話ししてくださいました。
私は、I先生のご要望にお応えするべく、近隣病院の求人探しに取り組みましたが、充足の病院が多く、残念ながらすべてを満たす病院を見つけることはできませんでした。しかし、コンサルタントとして、60歳以降も末永くご勤務ご希望のI先生にご満足いただく形でご入職いただきたいと思い、希望条件について改めてご相談させていただくことにしました。
私からの提案は、病院の選択肢を広げること。一つは、当時のお勤め先と同じ医療療養型の病院。そして、さらに、ケアミックスの病院を加えることで、条件面をクリアできる求人を探し当てることに成功しました。この提案にI先生もご快諾してくださったおかげで、いよいよ見学・面接へ進めることになったのです。