ドクター転職ショートストーリー

思うようにいかない転職(上)

2017年10月15日 コンサルタントH

先生とのお付き合いの始まりは、前任者が進めた老健に無事入職ができましたが、勤務内容が契約書の内容と相違があり勤務3日で自ら退職されました。退職理由としては、当初の契約内容では看取りはしなくても別のDrが対応して頂けるので、看取りなしでもOKで入職したにも関わらず、出勤2日目に理事長より看取りはしてほしいと依頼があり先生は狐につままれたような気持になったという事でした。

前任コンサルタントは法人にはしっかり確認をして先生に伝えた上での入職でしたが、先生としては騙された感が否めなく、法人への信頼は全くなくなりすぐに退職をしたいと申し出られました。法人だけでなく前任者への信頼もなくなり担当を変えてほしいという事で、私が担当する事になり再度転職活動が始まりました。

面識がなかったので面談設定を行い、ご挨拶と再度条件をヒアリングしてから始めようと考えました。その条件をお伺いすると週4日勤務、オンコール、看取り、夜間の呼び出しなしを希望されており
年齢が70代半ばですので希望されるのも理解できますが、この条件を満たす案件はまず見つかりませんので、せめてオンコール(連絡)だけは受けて頂けるようご了承いただけました。

その後すぐに各施設へ連絡を入れますが、まず年齢の部分で後任を考えているが現施設長より歳が上になるのでNGなど大半がお断りでした。予測していたとは言えかなり難しい状況でしたが、タイミングよく整形外科クリニック関連の老健で新規募集があり、お元気であれば年齢は問わないとおっしゃっていましたのですぐに面接設定をしました。自宅からもそれほど遠くもなく希望されている老健での勤務でしたのでほぼ決まるだろうと面接に臨んだ結果、先生からお断りとなりました。理由として、先生は温厚で優しそうな感じの先生ですので、面接に行けばほぼ断られることはなく、すぐに来てくださいと
言われることが多い中、今回は現施設長もおられ契約を更新しない旨は伝えていないので、交代には少し時間がかかる事、先生も施設の内部の事もよくわかるので法人から「一度週2回ほどお試し勤務をされてはどうですか」という親切心で言ったことばが、先生的には自分が試されているようで嫌だ、今までは面接に行けばすぐに決まっていた、と自分のプライドを傷つけらえたかのように捉えられてしまい、せっかくのチャンスを失ってしましました。

ここから苦悩の始まりというか次の案件を提案することができず、思うように進まない転職活動が再び始まりました。

次へ続く

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