ドクター転職ショートストーリー

茨(いばら)の中にも三年の辛抱(上)

2018年06月15日 コンサルタントT

X先生は40代半ばの内科医師で、当社e-doctorを通じて当社にご登録を頂戴しました。
サイト上よりある程度のご経歴を頂いておりましたが、先生のお人也も知りたく思っておりましたし、また、私がどのような人間か先生にもご判断していただく意味もあり、ご面談の機会を設けることになりました。

先生とお会いした印象は、実年齢より若く見えたこと、お話も理路整然とした感じで非常に感じ良い先生でした。先生の方も私のことを信頼できる人間と思っていただいたようで、色々なことをお聞きすることができました。

X先生は、大阪府のご出身で高校卒業後、地元の公立大学の経済学部に進学されました。
在学中にお父様が難病に罹られた経緯もあって医師の道を志され、懸命の努力の末、中国エリアの国立大学医学部に入学されました。医師免許を取得された時は既に30代前半になられていました。そのような理由もあり、医局に属さずご自身で研修先医療機関を探しながら、現在に至られたとのことでした。

先生のご経歴を詳しくお聞きしていますと、1~2年間の間隔での転職が多いことが気になりました。医局人事では、これくらいの期間で関連病院を移動されることは珍しくありませんが、先生のお話では医局に属していないと、指導医の先生との関係や、症例などの件数もあり、先生ご自身が希望する研修を受けようと思うと、どうしても、転職をせざるを得なかったとのお話でした。それでも、専門医資格はお持ちでありませんでしたが、産業医資格取得、上部消化管内視鏡検査、超音波検査(腹部、心臓、頚動脈)のスキルは習得されておりました。

直近勤務先は療養型病院でしたので、先生は同じような医療機関への転職をご希望されておりましたが、前述のようなスキルをお持ちでしたので、一般急性期の医療機関もお勧めしました。候補の医療機関は、A病院(一般急性期 100床)、B病院(一般40床、医療/介護療養病床150床)でした。2件とも先生との面接の前に事前訪問を行い、先生の転職の経緯やスキルについて口頭でお話しておきました。面接はどちらの病院でも滞りなく進行し、2件とも採用という結果になりました。先生も最後まで大変悩まれましたが、内視鏡検査のスキルアップを考慮され、A病院にご入職されることになりました。X先生がA病院に入職されて1週間目の夜に先生より私の携帯に連絡が入りました。お電話の内容は私が予想だにしないものでした。

次へ続く

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