ドクター転職ショートストーリー

お金の問題ではない!でも…(下)

2019年01月01日 コンサルタントY

1件目のクリニック面談が終わった翌日、約束通りドクターから連絡が入りました。

「もう1件のクリニックの面接に行ってから決めてもいいですが、もう1件のクリニックの給与はどれくらいでしたっけ?」とのこと。紹介業では良くあること。何件か話を聞いてから決めたいと思うのは医師だけではありません。そこで私は「〇〇〇〇クリニックの給与は2,000万円から。と聞いています。」とありのままをお伝えしました。ドクターは「2,000万円か。。すみません取りあえず面接に行きます。実はここだけの話、息子の手術費用の支払いがかなり高額で家族とも相談したんですが、やはり2,500万円以上を希望したいんです。でも自分がやりたいのはリハや保存療法なんです。」 とのお話でした。

ご子息の事はむやみに詮索せず、ドクターの要望に沿う形で2件目のクリニックの面接を設定しました。そのクリニックでは新しくオペ室も完備されていて近隣に学校も多いという事でスポーツ整形を前面に押し出した、外来と手術中心のクリニックでした。面接時にそれを聞いたとき、ドクターの興味のある分野ではない事はすぐにわかりましたので難しいと私は判断しましたが、先方から提示された年収はドクターの希望に応える形の、2,500万円+歩合という条件でした。

こちらも一旦、持ち帰り家族と相談のうえお返事という形で終わりました。私にはどちらのクリニックで決断されるか正直、難しくて予想できませんでした。

翌日、ドクターから約束の時間に連絡が来ました。「2件目にお伺いした〇〇〇〇クリニックでお世話になりたいと思います。自分が興味のあるのは●●●●クリニックでしたが、家族と相談した結果、今は高額の支払いに対応できる給与の〇〇〇〇クリニックという結論に至りました。自分のやりがいも大事なんですが、それよりもやはり家族を養っていくほうが何倍も大事なので。」 

医師に限らず仕事で家族を養っていく義務というのは誰しも同じだと思いました。何でもお金ばかりでは良い印象は持ちませんが、それでもお金はあれば便利なものです。条件の良いところで働くのは一般企業、プロスポーツ選手、医師どんな職業でも何らかわりがない事を当たり前ながらあらためて感じた一件でした。

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