ドクター転職ショートストーリー

医療のニーズを見据えて産業医の道へ(上)

2019年06月15日 コンサルタント y

平成から令和へ。時代が進み、医療ニーズも日々変化しています。今回のお話は、ある先生の小児科医師から産業医への転科ストーリーを記載させて頂きます。

A先生とは、弊社サイトe-doctorへのお問い合わせからご縁をいただきました。
先生は柔らかな雰囲気の50代男性の先生で、遥か年下の私に対しても終始一貫した丁重さ誠実さを兼ねていて、どの医療機関にご紹介しても喜ばれる方だと実感致しました。
小児科医師として20年以上も培われたキャリアにピリオドを打ち、産業医への転科を検討された先生のご意向を興味深く伺いました。
A先生の勤務先は地方都市。その現状は、都心部へと流出する若者の勢いは止まらず高齢者率が増加。そして小児人口の減少から、小児患者数が減少している実態に直面されていました。

それに比例するかのように、地方都市における小児科求人は相対的に少なく、特に民間病院の求人に関しては極めて少ない状況です。地域に子どもが少ないがゆえに閉診を余儀なくされた医療機関は少なくありません。

医療の現場は、“地域の中核病院が小児救急やNICUなどの高度医療を、クリニックがコモンディジーズを担う”という2極の構図が仕上がり、中核病院は医局人事や若手医師を求め、クリニックは院長より若い医師を希望するなど、中高年層の転職が難しい現実が直面されています。
これまでA先生は高度医療で活躍されていましたが、ハードな勤務に対する体力面などの難しさや、上述した今後の医療ニーズ需要を熟考された結果、この度一新する事を決断された訳です。

私はこのような小児医療の背景を痛感していたものですから、A先生のお悩みを深く共観したと同時に、“産業医への道”という新たな選択は、賢明なご判断だと考えました。
必ずA先生が一歩を踏み出したご決断を一緒に叶いたい。勝手ながらそう強く心に決め、ここからA先生に副う求人のマッチングが始まりました。

次へ続く

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