#25 あとで後悔しないために!医師が転職するときの注意点とは
転職は人生の大きな転機となります。それは医療のスペシャリストである医師にとっても同じです。けれども専門性の高い職種である医師の転職は一般企業のそれとは少し異なります。ここではそんな医師の転職を成功させるためのポイントと注意点を紹介していきます。
医師にとって転職は大きな決断
医師には大きく2つの勤務形態があります。1つ目は開業医として自分のクリニックを持つ働き方です。そして2つ目は勤務医として、特定の病院で雇われて働く方法です。
勤務医として働いている人の中には、転職を考えている人も決して少なくありません。医師の仕事はやりがいの大きなものですが、その分責任や負担が重くのしかかることもあるでしょう。また慢性的な医師不足によって、過酷な労働環境の中で働くケースも多々あります。そんなときは仕事とプライベートが両立できるような職場に転職したいという気持ちが湧いてくるはずです。
また専門性を高めキャリアアップするために転職活動を行う人もいるでしょう。どんな理由にしろ、医師にとって転職は大きな決断であり、後悔しないための準備をすることが重要となってきます。
データだけではわからない… 働きやすい職場を選ぼう
医師の転職に特化した転職サイトなども数多くあるため、求人情報を収集することは比較的容易にできるでしょう。ただしデータだけでは、その職場のすべてがわかるわけではありません。
基本的に求人広告はポジティブな情報しか記載していません。「アットホームな職場」は裏を返せば「親族経営のワンマン病院」の可能性もあるのです。
よって見せかけの情報だけでなく、口コミにもしっかりと目を通してみると良いでしょう。そうすることで本当に働きやすい職場に出会える可能性がグッとあがるはずです。
キャリアプランを見据えて転職先を決めよう
転職先を決める上では、今後のキャリアプランを練ることも重要なポイントとなります。単純に「今の環境を変えたいから転職をする」のではなく「将来的にどんな医師になりたいのか」というビジョンを明確にすることで、転職先に求める条件がおのずと見えてくるはずです。
注意点としてはライフステージに合わせたキャリアプランを立てることが挙げられます。医師として働く一方で、個人としてのプライベート設計も考えながら転職先を選ぶことがおすすめです。
もし将来的に子どもを持ちたいと思っているのであれば、仕事と家庭を両立できるような職場を選ぶ必要があります。また家族の病気、転勤など想定外の事態にも柔軟に対処できるようなキャリアプランを中長期的に立ててみると良いでしょう。
退職時の注意点は?
転職先が決まったら、今の職場に退職の意思を伝える必要があります。転職することは言い出しづらいですが、できるだけ早く伝えることを心がけましょう。そうすることであなたが抜けた分の人員補充を円滑に進めることが可能となります。医師の世界は狭いため、今の職場もできるだけ穏便に退職できるよう行動すると良いでしょう。
また担当する患者がいる場合は、引き継ぎをしっかりと行うことが大切です。カルテを見直し、その後の対応がスムーズにできるよう情報を付け加えるなど、後任者のフォローを意識すると印象も良くなるはずです。
上手な転職で充実した仕事ライフを
転職を成功させるためには、医師としての自分と向き合うことが大切となります。今の職場の何に不満を感じているのか、それをどうやって解決していきたいのかをじっくりと考えてみましょう。
転職先に求める条件を文字に書き出してみるのもおすすめです。またその条件に優先順位をつけてみても良いでしょう。順位付けをすることで、複数の転職先で並んだ際の指標とすることができるはずです。
転職活動に明確な正解はありません。だからこそ「自分にとってより良い選択」ができるよう、準備をすることが重要なのです。そうすることで納得のいく転職ができ、医師として充実した仕事ライフを送ることができるでしょう。