医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#28 転職のきっかけはうつ?悩める医師は多数いる

医師が転職を考える背景の一つに「うつ」が挙げられます。医業は肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事であるため、うつに悩む医師は決して少なくありません。ここでは医師がうつになりやすい理由と、うつになってしまったときの解決法を紹介していきます。

転職のきっかけはうつ?悩める医師は多数いる

うつになる医者は多い!

現代人の4人に1人は発症したことがあるといわれているうつ病ですが、医者も決して例外ではありません。特に医者の仕事にやりがいと責任感を感じている人ほど、うつ病を発症しやすい傾向にあるのです。
そもそもうつ病の原因は精神的なストレスにあるといわれています。医者の仕事は患者の病気を治すことです。診察をして薬を処方することで改善する病気もありますが、外科をはじめ長期的な治療が必要となるケースも少なくありません。また救命など、患者の生死に日々関わる仕事をしている場合は、自分でも気が付かないうちに疲労が蓄積しているのです。
さらに医師不足により肉体的な負荷がかかってくると、ある日突然プツンと糸が切れてしまうときがきます。これがうつ病の始まりです。毎日目の前の仕事に真剣に誠実に取り組んでいるからこそ、うつになる医者は多いといえるでしょう。

医者がうつになりやすいのはなぜ?

医者がうつになりやすい理由は、その過酷な労働条件にあります。開業医の場合は働き方をある程度コントロールできるかもしれませんが、勤務医の場合は過剰労働となるケースが少なくありません。
また「自分が働かなければ」「自分が助けなければ」と、医師としての責任を果たそうとすればするほど、自分自身を犠牲にすることに繋がります。さらに患者の将来や命に関わる決断をするような場合は、大きな精神的負担となるはずです。
医療に関するスキルや知識はあっても、医師も一人の人間です。一人の人間が抱えきれるストレスには限界があります。けれども医師という職は、その限界以上のストレスに日々晒されてしまうのです。
こういった肉体的・精神的な負担の大きさが医師のうつ病が多い理由として挙げられます。

転職で体と心の負担を軽くしよう

もしうつ病になってしまったら「転職」も考えてみましょう。転職することで、体と心の負担を軽くし、うつからの脱却を目指すことが可能となるのです。
そのためには「自分が何に一番ストレスを感じるのか」を明確にすることが重要なポイントと言えるでしょう。例えば睡眠時間が短いことが最大のストレスだったとします。その場合は総合病院ではなく、開業時間が決まっている診療所などへの転職がおすすめです。総合病院の場合、診察以外にも入院患者のケアや緊急搬送された患者の対応など予期せぬ仕事が発生します。一方で町の診療所などは開所時間が決まっているため、自分の時間を確保することが可能となります。その分年収が下がったり、自分の専門知識を活かせなくなるなどのデメリットはありますが、まずはうつ病を克服することが第一です。
ストレスの原因をはっきりとさせ、それを解消できる転職先を探すことで、自分にあった働き方を見つけることができるでしょう。

悩んでいる人はあなただけじゃない

医者の不養生という言葉があるように、医者だからこそ発症・悪化してしまう病気があります。うつ病もその一つといえるでしょう。うつ病は決して恥ずかしい病気ではありません。がんばりすぎてしまった結果なってしまう病気です。
またうつで悩んでいる医者はあなただけではありません。専門性の高い医師という職だからこそ、心身共にストレスも大きく、うつになってしまうのです。
そんなときは自分の働き方を見直してみてください。まずは今の職場でうつの症状を訴え、負担を減らしてもらえるか掛け合ってみましょう。それでも状況が好転しない場合は、転職を前向きに考えることをおすすめします。
自分にあった職場を見つけることで、うつを克服できるだけでなく、医師として自信とやりがいを持って働くことができるようになるはずです。

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