医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#34 医師が有利な条件で転職するためのポイント!

「医師としてのスキルアップを目指したい」「労働環境を改善したい」など、医師が転職を決意する背景は様々です。ここでは転職を考えている医師が知っておくべき、有利な条件で転職するためのポイントを紹介していきます。

医師が有利な条件で転職するためのポイント!

一番大切な年収を上げるためのコツ

年収を挙げるためのコツは「人材が不足している病院」への転職です。すぐにでも医師が必要な病院は通常よりも高い報酬を払ってでも、医師の確保を目指します。
ただし「人材の確保」にはネガティブな理由とポジティブな理由が存在します。ネガティブな理由としては、過酷な労働条件やアクセスの悪い立地のため医師が頻繁に辞めてしまうといったものがあります。こういったネガティブな人材募集に応募してしまうと、いくら年収が高いといっても長く働くことは困難になるでしょう。
よってポジティブな理由で人材の確保を行っている病院を探すことが、転職を成功させるポイントとなるのです。ポジティブな理由としては大きく2つ挙げられます。
1つ目は病院の体制強化・新設による人材確保です。これは事業拡大に伴う人員補充となるため、高待遇での転職が期待できます。また新しいチームが編成される場合は、人間関係も一から構築することができるため、アットホームな雰囲気の中働くことができるでしょう。
2つ目は急な欠員のための人材確保です。これまで働いていた医師が病気やケガで働けなくなり、急に人材が必要となった場合は、標準より高い年収での募集となります。もしすぐにでも働くことができる環境であれば、欠員の補充のための転職もおすすめです。

就業条件を少しでもよくする交渉術

医師の転職では就業条件に関する交渉を行うことを心がけましょう。特に人の命を扱う現場の場合は、目の前の患者を助けようとする責任感から労働時間が長くなりがちです。もちろん医師として患者のために働くことは大切ですが、プライベートとのバランスを考えないと、心身に異常をきたします。
よって転職先の就業条件についてもしっかりと確認することが大切です。この就業条件を少しでも良くするためには、これまでの実績や具体的な数値目標を掲げることがポイントとなります。
例えば「今の病院では5時間の診察で約40名の患者を担当することができています。よって9時~15時までの診察勤務をベースに、診察を担当していきたいと考えています。また重症患者や手術については15時~17時で対応が可能です」などと伝えることで、具体的な働き方を示すことが可能となります。

転職先の将来性を見極めるには

高収益のイメージがある病院ですが、実は赤字運営や倒産にまで至るところも少なくありません。よって転職活動をする上では転職先の将来性を見極めることが重要なポイントとなります。
転職先の将来性を見極めるためには、一度その病院に足を運んでみると良いでしょう。閑散とした雰囲気ではないか、設備投資はされているかなど医師目線でチェックしてみます。またもし可能であれば、そこで働く人に現状を聞けるとベストです。
せっかく条件にあった転職ができても病院の経営が悪化してしまっては意味がありません。長く安定して働ける職場に転職するためにも、転職先の将来性に関する情報はしっかりと収集していきましょう。

焦らず… 納得できる条件の職場を探す

転職は「縁」でもあります。転職活動に期限を決めることも大切ですが、それ以上に焦らず自分が納得できるだけの職場を探し続けることが重要です。
転職活動を行う上では条件にあった病院が見つからなかったり、交渉が決裂することもあるでしょう。そんなときは気持ちを切り替えて、次に進んでいくことがポイントです。
せっかく転職するのであれば、自分が目指す医師になれるような病院を見つけられるまであきらめずに探し続けましょう。転職のアンテナを常に張り続けることで、きっとぴったりの転職先が見つかる日が来るはずです。

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