#49 外科医の種類とは?リスクや年収も解析!
一般に医師の年収は高いというイメージがありますが、実際には医療分野や勤務先などによりかなりの違いがあります。外科医にも種類による年収差はあるのでしょうか。外科医の種類別に年収やリスクなどをご紹介しましょう。
外科医の役割とは?やりがいはあるの?
外科医は主に病気に対する検査と手術を行う役割を担っています。高齢化社会の中では必要とされる手術数は増えていますが、それに対応する若年層の外科医が徐々に不足しているという問題もあります。
外科医になる主な動機として多くあげられるのは、病変を取り除いて人を助けたいというものがあるでしょう。外科医としての大きなやりがいは、手術をして病変を取り除き人の命を助けることです。外科は手術を成功させるために、日々進歩する医学の知識を取り入れ技術を磨くという努力が必要な分野なのです。外科医は日進月歩の最新医学を取り入れることで多くの人の命を救っているのです。
外科医の種類とは?なるためのプロセスとは?
外科医は薬物療法が中心の内科医とは異なり、分野ごとに細かく分かれているのが大きな特徴です。外科には一般外科や小児外科のほかに、胸部外科、心臓外科があります。外科的な分野としては、脳神経外科や形成外科、整形外科などがあります。形成外科には美容外科も含まれ、身体の表面を整え治療を施す分野です。ほかにも外科には泌尿器科といった分野などがあります。
外科医になるプロセスとしては、医学部を卒業し医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必要です。それから初期研修医として2年間勤務し、3年目に外科医を選択することで外科医となります。医師国家試験の難易度は高く、さらに人間性重視の試験が導入されています。外科医も技術や知識のほかに、人に対する仕事として患者の気持ちを理解することが大切になっていくことでしょう。)
外科医の年収とは?年代にも差がある
外科医の年収は年代や勤務先などによって異なるので、平均額はあくまでも参考程度にすることをおすすめします。細分化されている外科は、分野によっても年収が変わるという特徴があります。
「一般外科」の平均年収は1000~1200万円くらいです。外科医は年代によって年収に差があり、大学病院に勤務する20代から30代の研修医で300万円から400万円と幅があります。また、30代で外科の勤務医になると1000万円前後と一気に年収が上がります。その後は40代1200万円、50代1400万円と年代が上がるにつれて高収入になっています。
同じ研修医でも国立の大学病院と民間の大学病院では年収が少し異なり、助手から講師、教授になるという階級があります。階級が上がることで年収も上がることになります。
勤務医の年収は条件によって人それぞれです。勤務医は、医長や部長など役職が上がることで年収も上がります。外科医は開業するよりも研修医として入った病院にそのまま勤務する方が多いのも特徴でしょう。
外科医のリスクを知りQOLのバランスをとる!
外科医は高収入と考えられがちですが、実際には人の命に直結する手術で高い技術が求められる負担の大きい職業です。問題になっている外科医の不足からも、1人の医師にかかる負担は増していくと見られています。
さらに外科医は最善の手術をしても全ての人を助けることはできないので、自分を責める気持ちを持つこともあるでしょう。人を助けたいという高次の動機から外科医になっても、ストレスで疲弊していては続けることができなくなってしまいます。
外科医が最新の医学を取り入れながら熟練の技術を得るには、QOLのバランスをとり医療を継続することが必要です。「医者の不養生」にならないように、食生活に気を配りながら良質の睡眠をとるなど生活の質を高めることが大切でしょう。収入に関しても自分で収支を把握し、貯蓄を欠かさないなど経済的なバランスをとることです。外科医のリスクを知り備えることで、人の命を救うというより良い医療に貢献できるでしょう。