医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#55 医師生涯の年収とは?ワークライフバランスも大事!

医師の仕事は専門性も高く責任も大きなものです。その対価として得る年収は他の職業と比較して高水準となっており、生涯で得る金額は平均で4億円という報告もあります。ここではそんな医師の生涯年収やワークライフバランスについてまとめてみました。

医師生涯の年収とは?ワークライフバランスも大事!

医師の心構えとは?医師として生涯を全うする方法は?

医師としての生涯を全うする方法は「自分に合った働き方を見つけること」にあります。医師の職に就くことは、決して平たんな道ではありません。最難関といわれる医学部に入学し、その後も国家試験に合格するため勉強し続ける必要があります。そして研修医時代はサラリーマン以下の収入で過酷な実習に臨みます。研修医の給料だけで生活できないケースも多く、夜間のアルバイトなどで収入を得る医師も少なくありません。
そして晴れて専門医となったあとも、勤務先によってはさらにプライベートを犠牲にするような働き方を強いられるケースもあるでしょう。もちろん医師として働くことは、患者を救うことに直結します。それはやりがいの大きな仕事といえるでしょう。しかし自分のことを後回しにし続ける働き方をずっと続けることは困難です。医師として長く働き続けるためには、自分自身のワークライフバランスを大切にすることもポイントとなるのです。

患者のQOLを大事にしすぎて働きすぎる医師とは?

自分を犠牲にして働きすぎる医師の特徴としては、患者のQOLを大事にしすぎることが挙げられます。QOLとは「quality of life」の略称で自分らしい幸福な人生を送るための「生活の質」を表します。
医師のもとを訪れる人は何らかの症状を抱え、生活に支障をきたしている状態です。その症状を緩和、治療することが医師の役目です。そのために手術や投薬を行いますが、これにより今までと同じ生活を送ることが困難となるケースがあります。例えばがん治療などでは放射線治療や投薬による副作用や高額な医療費に悩まされることが少なくありません。
そんな患者に寄り添い、より良い方法を考えようとすればするほど、医師の心身の負担は増大します。このように患者のことを大切に思えば思うほど、働きすぎてしまうというジレンマが医師の仕事では発生してくるのです。

医師の生涯年収とは?他の職業と比べてどうなの?

医師の生涯年収は約4億円となっており、平均的なサラリーマンの2倍です。他の職業と比較すると高水準となりますが、専門性の高さと責任ある仕事内容を考えると決して高い金額ではないでしょう。また私立の医学部に入学する場合は、教育費も膨大となってきます。医者になるための投資金などを考慮すると、4億という生涯年収は妥当といえるかもしれません。
また医師には明確な定年がありません。サラリーマンであれば65歳が一つの区切りとなりますが、医師の仕事は患者がいる限り続いていきます。特に開業医の場合は、その使命感から65歳を越えても診察を続ける医師もいます。このような場合は、生涯年収は上がりますがワークライフバランスの面では仕事の比重が高くなっている傾向にあります。

医師生涯を全うするにはワークライフバランスに注意!

医師生涯を全うするためには自分の健康にも気を遣うことが大切です。「医者の不養生」という言葉があるように、自分の身体に目を向けないあまりに、深刻な病気を患っているケースもあります。それは「体」だけでなく、うつ病をはじめとする「心」の病気も例外ではありません。医師として長く働き続けるためには、まず第一に自身が健康であることが重要です。
そのためにもワークライフバランスを意識した働き方をすることがポイントとなるでしょう。患者の命や健康に責任を持って働くことは、医師としてこれ以上ない立派なことです。けれども自分ひとりですべてを背負うのではなく、負担を軽減できるように周りの人を頼ってみましょう。そうすることで仕事もプライベートも充実した生活を送ることができるはずです。

― 記事一覧へ ―

定年後Drの再就職手記はこちら

おすすめ求人

  • 矯正医官
  • A CLINIC GINZA
  • フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック
  • 長野県医師紹介センター