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「安心を与えること」を最優先とした医療サービスを提供
医療法人社団 常仁会 牛久愛和総合病院

病院の特色

1. 消化器内科

 消化管、肝臓、胆のう、膵臓などの消化器疾患全般の診療を行う。健診での指摘事項の精密検査、特殊な診断、治療を必要とする難しい消化器疾患まで、幅広い内容を扱っている。特に、消化性潰瘍、炎症性腸疾患、慢性肝炎、肝硬変などの良性疾患や手術適応以外の消化器領域悪性疾患に対する治療を内科的に行う。

 常勤医師は千葉俊也副院長、宮原直樹医長の2人で、2人とも肝胆膵領域が主な専門であるが、上下部内視鏡検査などの消化管領域の検査や診療も行う。肝胆膵領域では慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどの慢性肝疾患の診療を中心に行い、インターフェロン治療を初めとする最新の抗ウイルス療法、肝庇護療法や肝がんに対するラジオ波凝固療法、肝動脈塞栓術、肝動注化学療法などにも対応している。

 また消化管領域で高度な専門性を要する検査や処置などに関しては、筑波大学を初めとした高次機能病院へ紹介している。

 「肝臓内科と標榜していましたが、2012年から消化器内科と変更しました。隔週木曜日の午前中には筑波大学消化器内科の兵頭一之介教授にいらしていただいています。内科、外科間での連携も密で、両科間でのコンサルテーションを積極的に行っていることも特徴です。」

 

2. 血液内科

 血液疾患全般の診断と治療を行っているが、特に悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病などの血液悪性腫瘍の診断と治療を柱となっている。

 NASA クラス100の無菌レベルを維持できる無菌室が1床と小型無菌装置を3台常備しており、急性白血病や骨髄異形成症候群の患者さんの化学療法の際に使用している。また、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の患者さんは外来通院による化学療法も可能であり、仕事や家庭と両立しながら通院治療できる環境を提供している。

 「瀬口雅人副院長と石垣太郎医師が常勤しています。また、日本血栓止血学会功労委員である塚原敏弘名誉院長も非常勤で勤務しています。近年の血液悪性腫瘍の治療の進歩は著しく、抗体療法や分子標的療法などの新しい治療法の開発によって、治っていく患者さんも多くなりました。治療法が多様化するに伴い、病態や社会的なバックグラウンドまでも含めて、患者さんお一人お一人に適切な治療法を選択する必要があります。そこで、患者さんの病状説明に時間を割き、十分に納得していただいたうえで、治療に入っています。」

 

3. 循環器科

 阿部正宏副院長以下、5人の常勤医師による24時間オンコール体制を敷いて、急性心筋梗塞や急性心不全などの循環器救急を積極的に受け入れている。診療方針としては非侵襲を心がけ、特に最新の心臓CTやMRIを用いた精度の高い画像診断を活用し、不必要な心臓カテーテル検査と治療を極力避けるようにしている。

 「当院は日本循環器学会の専門医研修施設の認定を受けていますが、常勤医師は全て内科系ですので、外科的治療が必要な場合は信頼できる施設にご紹介させていただいています。また、専門外来として心臓血管外科外来を行っています。」

 

4. 総合外科

 髙﨑病院長の着任以来、4人の常勤医師と1人の非常勤医師で、消化器疾患の外科的治療内視鏡的治療、薬物療法、乳腺疾患の外科的治療、薬物療法、甲状腺疾患の外科的治療、薬物療法、成人、小児のヘルニア手術、自然気胸などの呼吸器疾患の治療などを行っている。

 「消化器外科のみならず、肛門科、乳腺外科、甲状腺外科、呼吸器外科の診療を行っていますので、幅広いですね。消化器疾患では手術のほか、腹腔鏡下手術も積極的に手がけています。消化器がん、乳がん、甲状腺がんなどの悪性疾患に対してはそれぞれの進行度に応じた手術法、抗癌剤治療、放射線療法を行っています。抗がん剤治療は可能な限り、通院で行います。放射線療法は患者さんの希望によりますが、主として提携先の筑波メディカルセンター放射線治療科で行っています。」

 

5. 整形外科

 外来は通常の整形外科外来のほか、股関節、脊椎、スポーツ整形の3つの専門外来を開設している。股関節外来は梅原新英副院長、脊椎外来は金谷幸一医師、スポーツ整形は盛田幹医師が担当している。
 手術は骨折など外傷が最多となっているが、股関節手術、膝関節手術、脊椎手術に力を入れている。

 「当科は東京女子医科大学整形外科の関連病院です。現在、常勤医師3人、非常勤医師6人で診療を行っていますが、全員が女子医大整形外科の現役またはOBです。また日本整形外科学会専門医制度に基づく研修施設ですので、専門医を目指す後期研修が可能です。」

 

6. 脳神経外科

 竹下幹彦副院長以下、3人の常勤医師が勤務する診療科である。地域の病院との連携を密に、クモ膜下出血、脳梗塞、脳内出血といった脳卒中の急性期治療を中心に行う。脳梗塞発症3時間以内であれば、tPAを用いた血栓溶解療法も行う。
 頭蓋骨骨折、脳挫傷、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫などの頭部外傷の患者さんの急性期治療を行うとともに、脳腫瘍にも力を入れている。24時間体制でCT検査を行い、必要時にはMRI、脳血管造影も行う。

 「脳卒中の急性期治療とともに、発症日もしくは翌日にリハビリテーション科へ依頼し、早期にリハビリを開始しています。脳卒中地域連携パスがありますので、脳卒中の急性期治療が終了し、リハビリテーションが必要な方にはすぐに回復期リハビリテーション病院へ紹介できます。ケースワーカーが療養型病院をご紹介することも多いですね。」

 脳腫瘍では主に髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などの良性腫瘍の外科的治療を行っている。手術中は神経生理モニタリング下に神経機能の温存を重要視するとともに、腫瘍自体は可能な限り、摘出する。手術後に放射線治療が必要な場合は、放射線治療可能な施設に紹介する。

 血管内治療は年々増加しており、東京女子医科大学の専門医の協力のもとに、脳動脈瘤へのコイル塞栓術、脳動静脈奇形や脳腫瘍術前の栄養血管に対する塞栓術を行う。

 「緊急手術例も多い診療科ですね。外来受診時から検査、入院、手術、集中治療室での術後管理がスムーズに行われるようにしています。」

 

7. 人工透析センター

 1998年10月の新館、A館のオープンとともに開設された。34床の電動式ベッドを備え、そのうち4台がスケール付きベッドとなっている。

 血液透析、血液濾過、濾過透析、血液吸着などの各種の血液浄化法を施行しているが、ハイパフォーマンス膜を用いた血液透析療法、年間250件を超える緊急を伴う血液浄化療法など急性期の治療、糖尿病、高血圧などによる腎障害の最先端治療、クリアランス検査を初めとする腎機能検査、腎生検、各種透析効率の測定、原水電解質検査などが専門分野である。

 患者さん向けの教育としては、導入期からシャントの管理方法、パンフレットを用いた食事指導、ビデオ教育など個別教育を行う。 特に、栄養指導を含む食事指導は栄養士が直接、ベッドサイドで行っている。 また、希望者にはご家族同伴での教育も実施している。

 「総合病院の強みを活かし、既に他施設で維持透析を受けている方の脳血管障害や心臓合併症などの治療も引き受けています。腎臓内科は腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病のほかに、糖尿病外来と協力して糖尿病性腎症の治療にも力を入れています。病診連携を徹底しており、早期発見、早期治療のために、健康診断で発見される蛋白尿、血尿や長期に続いている蛋白尿の評価を重視し、その結果をかかりつけの医師へ報告しています。」

2013.03.01掲載 (C)LinkStaff

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