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「地域に信頼される病院を目指す」
公益財団法人北海道医療団 帯広第一病院

病院の特色


1.総合診療科

 帯広第一病院の特色の一つが総合診療科であり、酒井俊副院長が総合診療科の科長を兼任している。常勤医師が7人、非常勤医師が2人という体制である。救急の受け入れに関しては、これまでは各科の医師が担当していたが、総合診療科に医師が増えたこともあり、現在は救急センターを作り、総合診療科の医師が最初に診ている。総合診療科の医師の診断後に消化器内科や外科などの診療科に移すという体制ができてきたところである。

「消化器内科がメインの病院でしたし、酒井副院長も消化器内科出身ですので、消化器に強みを持つ総合診療科ですね。しかし、総合診療科には循環器科出身、精神科出身の医師もおり、色々な疾患に対応できています。ただ、循環器科出身の医師がいても、カテーテルは行っていません。高齢者が多い地域ですから、入院の患者さんは肺炎が中心になりますね。」

 在宅医療にも力を入れ、在宅ケアセンターも設置している。

「在宅ケアセンターは帯広市内の先生方と協力し合って運営しています。連携はかなり密ですね。総合診療科の医師による訪問診療、訪問看護、訪問リハビリによるチームを作り、在宅ケアの24時間対応や看取りも行っています。」

 来年度は緩和ケア病棟が新設される。

「以前、緩和ケアの専門病院にいた医師が1人いますので、その医師を中心に準備を進めているところです。」



2.消化器内科

 消化器内科には常勤医師6人、非常勤医師1人が在籍する。2009年に消化器内視鏡センターを開設し、内視鏡検査を積極的に行っている。2015年は7,000例の検査実績があったほか、早期大腸がんに対するESDなどの内視鏡治療症例数は地域随一となっている。2009年には十勝管内で初めて日本消化器内視鏡学会の認定施設となった。

「病院としてはかなり力を入れています。消化器内科はもともと東北大学の第三内科との繋がりがあり、現在も東北大学から3人が来ていますが、三関哲也科長が北海道大学出身なので、今は北大との繋がりもあります。繋がりとしては細いですけどね(笑)。今後は専門医制度が変わっていきますが、当院だけで全ての疾患を診ることはできませんから、大学の連携病院にならざるを得ません。でも、その中で消化器内科の症例を経験するには最適な病院だと思いますよ。初期研修医も是非、当院で消化器内科をローテートしてほしいです。週に1回の科内のカンファレンスのほか、外科との合同カンファレンスもありますので、良い勉強になるはずです。」



3.外科系

 外科は消化器内科と並ぶ、帯広第一病院の診療の柱だ、もともと東北大学の第一外科との関連が深く、現在も5人の常勤医師が東北大学からの派遣である。悪性疾患にも積極的に腹腔鏡下手術を取り入れており、手術件数も毎年500例を超えている。

「非常勤医師も1人います。また、脳神経外科、麻酔科、歯科、口腔外科にも常勤医師がおり、整形外科は非常勤医師1人の体制です。後期研修でも消化器内科と外科はお勧めですね。脳神経外科に関しては1人だけですので、活発に手術を行っているわけではありません。当院で診られないような疾患は帯広市内のほかの病院へ送っています。」



4.臨床研修指定病院

 帯広第一病院は臨床研修指定病院である。

「初期研修を終えた医師が引き続き、当院で後期研修を行うことも少なくありません。特に外科系を選ぶ人が多いですね。東北大学病院から初期研修に来た人がいたのですが、今年3月に当院での後期研修も終えて、東北大学に戻りました。また、初期研修2年目の医師の中にも後期研修を当院でしたいと言っている人がいますよ。」

2016.07.01 掲載 (C)LinkStaff

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