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「信頼・安心・充実した医療を提供」
社会医療法人 製鉄記念広畑病院

病院の特色


 

1.消化器内科

 消化器内科では内視鏡での検査を年間8500件ほど行っている。

「救命センターでは年間250例ほどの緊急止血を行っています。止血するシステムを院内に作っている病院は珍しいですね。夜間であっても、救急車が来たら、すぐに消化器内科医を呼び、看護師も来て、救急医がサポートしながら消化器内科医が止血をするんです。当直医がたまたま消化器内科医であっても、一人でしたら重症的なものはできません。しかし、当院の体制では可能なんです。ESTも年間100例近く行っていますし、ERCPも250例ですので、多い方だと自負しています。」

がん治療にも積極的だ。
「消化器内科9人、消化器外科9人と、大きな人数を割いています。がん相談室や術後のサポートシステムを作るなど、熱心に取り組んでいます。患者会などもあります。」
 

2.救命救急センター

 2013年3月に姫路救命救急センターが開設した。
2014年3月にヘリポートが完成し、ドクターヘリによる患者さんの受け入れが開始される。
また、ドクターカーの運行も始まった。2015年1月に兵庫県ドクターヘリが週1回火曜日の駐機を開始し、日本救急医学会により、指導医指定施設として認定された。
6月に兵庫県ドクターヘリが週2回火曜日と水曜日の駐機開始となった。2016年4月に熊本県で発生した地震災害に対し、DMATチームを派遣した。

 「病床はICU6床、HCU8床の計14床を実稼働として受け入れを開始しましたが、丸3年経った時点ではICU10床、HCU16床の計26床を稼働させています。近日中に30床をフルオープンさせ、救急患者さんの受け入れをさらに円滑にする予定にしています。3年間の来院患者さんの特徴は、外因性が全体の約半分を占めていることです。中でも外傷が多く、たま薬物中毒患者さんが地域で搬送される救急患者さんのほとんどを占めています。心肺停止症例が年間100例以上、消化管出血などの緊急内視鏡症例が月平均20例以上あります。外科、脳神経外科、整形外科、形成外科の緊急手術が多く、月平均約30例以上が挙げられます。救急科と各専門診療科の連携はとても良好で、患者さんにとって良いと思われることを最優先に、互いに協力し合った診療が救急外来でも入院診療でも実践できています。」

救急科の特徴を以下に挙げる。

  1. ERでの救急診療
  2. ICU・HCUでの集中治療・全身管理
  3. 各診療科に割り振れない中等症以下の入院患者担当
  4. ドクターカー・ドクターヘリによるプレホスピタルケア
  5. 災害医療
  6. 初期研修医に対する教育・指導
  7. メディカルコントロールを通じての救急隊への指導助言

 「兵庫県立加古川医療センターを基地病院、当院を準基地病院として、兵庫県ドクターヘリが運航されています。毎週火曜日、水曜日を原則的に当院での駐機日としており、救急科医師がフライトドクターとして乗り込んでいます。出動は1日当たり平均1.5回です。ドクターカーでの出動は消防からの要請に基づき出動します。平日の9時から21時の運用としています。」

初療や救急病棟の特徴についても伺った。
 「当院救命救急センターでは、365日24時間、一次から三次までの患者さんの受け入れを行っています。昨年は患者数約6200人、ドクターヘリや救急車受け入れ台数3500台と、兵庫県下でも有数の受け入れ数で、ドクターカー、さらにドクターヘリの週2日の駐機により、プレホスピタル医療にも尽力しています。当院への主な搬送例は心肺停止、交通事故・転落による多発外傷、重篤な脳血管障害、心筋梗塞、狭心症などであり、生命の危険に瀕した患者さんを積極的に受け入れています。当部署は救急外来での初療と救急病棟で成り立っています。初療ではトリアージや初療対応、ときにはドクターヘリ、ドクターカーで現場に直行し、患者さんの救命処置やケアを行っています。併設される救急病棟は病床数16床、初療から緊急度、重症度の高い患者さんや、ICUでの治療を受け病態がやや落ち着いた患者さんなど、疾患や年齢、診療科や重症度を問わず、様々な急性期入院を受け入れています。入院期間は短期間ですが、初療にきた時点から退院後のあるべき姿を想定して、常にQOLの向上を目指しています。また、災害発生時に中心的役割をはたせるよう、災害訓練にも熱心に取り組んでいます。初療・救急病棟で働く職員にはどのような状況下においても限られた時間と少ない情報の中での適切な対応、危機的状態にある患者さんとそのご家族への精神的ケア、様々な職種に対してのコーディネート、退院後を見据えた社会的サポートなどが求められています。」

また、ICUでは高度な救命医療が必要な患者さんに対して、クリティカルケア看護を提供している。
ICUは救命救急センターの3階にあり、1階のERと3階にある手術室から最短距離で安全に入室することができる。
さらに、ヘリポートへは廊下で直結しており、重症患者の多施設への移送が安全かつ迅速に行えるようになっている。
入室対象となる疾患は重症多発外傷、急性薬物中毒、急性心不全、急性呼吸不全、脳血管疾患、敗血症、ショック、重篤な代謝障害、広範囲熱傷、大侵襲術後などが挙げられる。

「救急は少ない人数で頑張ってやってくれています。医師数は最初は9人でしたが、現在は5人です。しかし全員でバックアップする体制です。現在は常勤医師が69人、初期研修医が16人いるほか、かなり多数の非常勤医師が在籍しています。2015年度は救急車が3500台位で、ウォークインが4500人位、計7000人近い患者さんを診ています。救命救急センターに来る患者さんは重症が多いです。二次も取っていますが、三次も取っているので、地域に果たしている役割は大きいと思っています。救急車は6割ぐらいが入院となります。メインは救急車を取らないといけませんが、ウォークインも15%ぐらいは入院になりますね。」
 

3.整形外科

 整形外科は骨折が多く、年間750件を数えるという。

「当院には救命救急センターがあり、その中で整形外科の重症患者さんが非常に多いのが特徴です。」
 

2017.07.01 掲載 (C)LinkStaff

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