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1. 生命を安心して預けられる病院
2. 健康と生活を守る病院
病院の特徴
1.内科
八尾徳洲会総合病院の中心は内科である。
「当院は内科の割合が非常に高い病院で、入院患者さんの47%ぐらいは内科系です。内科系と言っても、その中で細分化されており、循環器や総合内科が大きな柱となっています。もちろん消化器内科、糖尿病内科、神経内科などもありますし、総合的に色々な専門家がいるところが当院の特徴です。特に循環器疾患には力を入れていて、これから先もこの地域でしっかりとした循環器疾患を診られる病院であり続けたいと願っていますので、循環器内科や心臓血管外科が一つのモデルになるような形で連携しながら診療していきたいと考えています。」
2.総合内科
総合内科は研修医教育の柱にもなっている。
「この地域の医療需要を一番賄っているのが総合内科です。患者さんをどのような形でそれぞれの科に渡すのかという判断はなかなか難しいので、そういったときには総合内科が一手に引き受ける場所として機能しなくてはいけません。もちろん各スペシャリティが頑張る部分もありますが、そうではないケース、例えば誤嚥性肺炎の方が来られたら順番に主治医を当てていくというようなことは当院ではあまりよろしくないと考えています。そういうことに興味を持っている医師、あるいは呼吸器内科の医師が多くいますので、そういった先生方が少しずつ診ています。そのほかにも、専門医でなくてはいけないことはそう多くはないので、総合診療という形で病院の中で行うことが最も重要で、医療需要にかなっていると考えています。」
3.在宅医療
八尾徳洲会総合病院では在宅医療にも力を入れている。
「色々と変遷はありましたが、現在は主に内科系の医師2人と外科の医師が退院された患者さんの訪問診療に行っているという形で運用しています。往診という形は取っていません。ほとんどのケースは訪問看護で対応できますので、24時間対応で看護師さんに訪問していただいています。退院支援という側面もありますし、外来でずっと診ていたけれども、脳卒中などで通院することが困難な患者さんがいらっしゃる場合、引き続きご自宅にお伺いして診療しています。距離的な問題がありますので、あまり遠くには行けませんが、病院周辺の4キロぐらいまでのところであれば、往診に対応しています。」
4.肝臓センター
八尾徳洲会総合病院では肝臓疾患についてはセンター化している。
「専門性をはっきりさせるという意味で、センター化している部署です。肝臓の場合は肝臓内科と肝臓外科の先生方がチームを作っており、現在6人ほどの体制ですが、これから増える予定です。内科的なC型肝炎の治療などもしっかりできていますし、一生懸命取り組んでいるのが現状ですが、できるだけアクティビティを上げないといけないと思っていますので、充分な人材が欲しいところです。」
5.大動脈センター
八尾徳洲会総合病院では2010年に大動脈瘤のステントグラフト治療を開始したことで、大動脈センターを開設した。
「大動脈センターは大動脈瘤に対して、ステントをしっかり治療できるような環境を整えています。心臓血管外科の先生が退職されたので、今は常勤医師が1人となっていますが、1人では緊急の患者さんが取れませんので、本年度中には複数の医師体制に戻したいと思っています。」
6.創傷ケアセンター
このほど開設されたのが創傷ケアセンターだ。
「形成外科の綾部先生を中心に、下肢の傷や主に糖尿病や動脈硬化によって足を落とさないといけないような患者さんが足を切断しなくて済むような治療を追究しています。実績としてはかなり良い形になってきており、足を中心に治療している施設が少ないこともあって、当院としては充分にアピールできている状況です。」