院長
今泉 貴雄
在宅診療や地域医療といった診療内容と相性の良い得意分野を持った医師にお越しいただければ、有り難いです。私自身もキャリアの半分以上は急性期病院で過ごしてきました。その当時はその世界だけが医療なのだと思ってきましたが、今は当院のような地域の病院であっても、地域の人たちの生活を支えているのだと実感しています。急性期病院だけで医療が成り立っているわけではなく、急性期病院と地域を繋げている医療の世界もあるということですね。当院としてはそこに力を注いでいますので、そういった広い目線を持っていただける医師を希望しています。
当院は築70年ほどとなり、とても古くなってきましたので、新築移転を行います。建て替えに関しては、この規模の療養型の病院で設備投資をするのは楽なことではないので、病院を止めて有床診療所に転換することも検討しました。しかし、岐阜市のこの地域の病院が次々に岐阜環状線沿いの郊外に移転していき、岐阜市のど真ん中には当院のような機能を持つ病院がほぼない状態になりました。その状況で当院がクリニックに転換すれば、当院が地域の中で確立してきた役割を途絶えさせてしまいます。これは避けなければいけないと再考し、新築移転を決めました。私が入職してからずっと移転地を探していたのですが、当院から800メートルほど離れた場所に土地が見つかりました。今の場所は住宅街で、少し入り組んだところですが、新病院は住宅街でありながら大きな道路に面しているので、分かりやすくアクセスできます。そちらに2022年秋を目処に移転する計画となっています。今は古さゆえに患者さん、職員にご不便をおかけしていますが、新病院は療養環境、働きやすさともに向上します。今よりもコンパクトな敷地面積になりますので、効率の良い運営を目指したいと考えています。