ドクター転職ショートストーリー

医師の岐路との向き合い方(上)

2013年02月15日 コンサルタントH

A先生のキャリアは眼科としてスタートする。10年経験された後、自身で診療所を開業されました。診療内容は眼科、一般内科やリハビリなどです。開業をされて様々な患者様と向き合う中で、元来持っておられた医師としての研究心が抑えられなくなり、もっと内科の勉強をしたいという理由で、ご自身の診療所を閉めて総合病院の内科へ勤務されたいと考えられるようになり、弊社のサービスにご登録頂いたのが私とA先生との最初の出会いだった。

実は最初の問い合わせは2007年で、A先生がまだご出身の沖縄に在住されている時だった。その時弊社の別の担当がA先生を担当していましたが、結局はご自身で約200床の総合病院に入職を決定されました。

その後、家庭の事情で神奈川に転居され、療養病棟の管理、障害者病棟の管理などを経て現在は緩和ケアを担当され、週4日年俸1,200万円でご勤務されていた。私がA先生にご連絡した時に、実は転職を考えていると打ち明けられました。というのも緩和ケアではなく、もう少し臨床にダイレクトに携われるような仕事はないだろうか?とご相談を受けた。

そこで早速次の日にアポイントを取り、A先生にお会いすることになった。

A先生は気さくな方でその場でいくつかの医療機関をご紹介し、その中でA先生のご自宅からもそれほど離れていない老健施設に条件面で興味を持たれたので、さっそく医療機関に連絡し、A先生をお連れすることになった。

そこは保育園なども含めると9施設を運営する、法人としても大きいグループだった。先方担当者と理事長、A先生と私で面接と内部見学を行い、2日後には内定の連絡を頂きました。その老健の条件は週4日からの勤務が可能で、1日を病棟管理や検診などA先生が今後勉強されたい分野に使えるので、A先生も前向きに検討頂きました。

ただ、これは後からA先生に言われたのですが、難点は検査などを行うと医療費を医療機関が持出しになるので、検査などは積極的に行うような環境ではなくA先生が考える医師としての使命を十分に果たせないのではないか?という懸念があったとのことでした。

そこで、面接が終わって帰りの電車の中で、今年4月から新規開設する特養の施設長の求人で、入職者の健康面を数値管理するという新しい取り組みをされるという求人をご紹介させて頂きました。先方も非常にA先生に興味を持って頂き、その日のうちに内々定という通知を頂くことが出来ました。

しかし、A先生の反応はどうも歯切れが悪かった…

次へ続く

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