娘のための転職(上)
2014年09月15日 コンサルタントI
A先生は首都圏でご勤務されていました。平成24年4月にスポットの検診業務の案件紹介をご希望され、弊社にご登録いただきご活躍頂いておりました。
平成25年12月初旬に弊社大阪本社にご連絡をいただき、私が担当させていただくことになりました。お二人のお嬢様をお持ちで、上のお嬢様さまが兵庫県の高校に進学が決まった為、急遽、転居を余儀なくされ、平成26年4月入職予定で急いでその地域の医療機関を探してほしいとのことでした。時間が限られている為、すでに他社にもご登録されておられるとのことでしたが、先生のご希望に副う医師求人も無く、兵庫県にお住まいになるのは今回初めてのことで、まったく土地勘もなく、お困りの様子でした。転職活動の時期が短いこと、活動中もあまり関西に来られる機会もない為、焦燥感を抱いておられる感じでした。
取り急ぎ、転職に向けてのタイムスケジュールをご相談させていただき、年内中に案件をお探しし、平成26年1月中に面接設定をすることとなりました。ご希望診療科としては内科、施設としては病院、クリニック、健診施設など幅広く可能ですが、外来診察のみで時間外勤務無の日勤をご希望されていました。ご主人だけを東京に残し、高校生と小学生のお嬢さま、A先生の3人で生活されるために、オンコール対応をしなければならない病棟管理はご希望されないということでした。
私の方で、早速医療機関に求人の確認を入れましたが、病院は外来だけでなく病棟管理もお願いしたいというご返答ばかりで、クリニックについても夜間診療をお願いしたいとの理由でA先生がご関心を示される医療機関はなかなか見つかりません。又、健診機関はご希望の地区では求人がございませんでした。
案件のご提案ができず途方に暮れていたところ、1週間ほどして、以前に別の先生の紹介でお世話になったB病院より連絡をいただきました。外来専任の定期非常勤の医師が急に退職を表明されたとの事情で、良い先生がおられれば、外来診療のみでも構わないので是非とも紹介していただきたいとの内容でした。
早速、A先生にB病院の案件をご案内させていただきました。他社からも数件案内があったようですが、A先生は高校生のお嬢様が進学予定の学校に近い為にB病院に強いご関心をお持ちになり、すぐに私宛にご連絡をいただきました。