40代男性皮膚科医師の転職(上)
2018年10月15日 コンサルタントT
A先生は40代半ばの男性皮膚科医師で、ご親戚の皮膚科クリニックをお手伝いしながら、空き時間はコンタクト眼科のアルバイトや皮膚科外来の非常勤のお仕事をされていました。いずれご親戚のクリニックを継承されるおつもりでしたので、弊社とのお付き合いは非常勤紹介部がメインでした。
そんな或る日、A先生から常勤の仕事を探して欲しいとの依頼の電話があり私が担当させていただくことになりました。
ご面談時にお話をお伺いすると、ご親戚のクリニックを継承することは断念されたとのことでした。皮膚科クリニックは40代から50代の女医さんが運営している皮膚科クリニックが一番安定していて、現在のA先生の伯母様にあたる院長先生についている患者さんも多いので継承しても運営が難しいのではないかとA先生は思われたようでした。
A先生はご出身地から遠く離れた地方の大学に進学されておられましたので、医局には所属せず、専門医資格も持たれておりませんでした。一般皮膚科をご希望で高条件のAGAや美容関連のお仕事には関心は示されませんでした。
当初は病院勤務を想定して、弊社にご登録を頂いている医療機関に片っ端から連絡を入れて確認を行いましたが、大学医局からの人事で充足している場合が多く、お話が進みそうな案件は皮膚科以外の内科患者も診て欲しいというところが多く、A先生のご希望にそえる案件が見つけるのが難しい状況でした。
そのような状況の中で、大阪市内の144床のX病院にA先生の匿名打診を行いましたところ、先方理事長先生がご関心を示され面談、見学の運びとなりました。
X病院では、常勤の皮膚科医師は勤務されておりませんでしたが、ある大学の女医さんが週1回の皮膚科外来をされていたところ、結構、患者さんが増えたので、療養病床の褥瘡対応も含めて常勤皮膚科医師の採用を検討したいとのご意向でした。当初は、スムーズに話が進むと思っていたのですが、A先生の皮膚科診療のお仕事に対する拘りは予想以上のものでした。