ドクター転職ショートストーリー

お金の問題ではない!でも…(上)

2018年12月15日 コンサルタントY

今回、ご紹介する40代の整形外科ドクターはやりがいと家庭の事情の間に立たされ決断を迫られたお話です。

そのドクターとの出会いは、長く非常勤勤務を当社でご利用いただいている中で常勤先の紹介依頼を頂いたところから始まりました。総合病院でお勤めのこのドクターの要望はクリニック勤務で年収2,500万円以上という内容でした。

将来的には開業も視野に入れておられ、今からクリニック勤務経験とマネジメントのできる環境を望んでいました。当然、開業するからには多額の資金が必要になることも考え、給与が高額であるご希望も優先順位が高いものでした。ただ高額希望は他に大きな理由も隠されていましたが……

整形外科の求人は比較的、豊富にあり即座に高額給与求人の2件をドクターに提案しました。積極的に面談に出向き業務内容や開業支援などをお考えかどうかをヒアリングしたいという姿勢であられたので、それぞれのクリニックに面接希望を出すというスムーズな流れで進みました。

1週間のうちそれぞれのクリニックに面接設定をすることができ、まずは1件目の●●●●クリニックにお伺いしました。そこでは高齢の患者を中心にリハビリに力を入れており、分院を次々にオープンしている勢いのあるクリニックでした。一定期間、勤務した後に分院長になった暁には将来的に継承してそのまま開業へと進めるという面白い考え方の理事長でした。当初から開業を視野に入れており、手術よりもリハや保存療法に興味があるとドクターからお聞きしていましたのでピッタリではないかと私は思いました。そのクリニックの給与提示額は年収2,200万円というものでした。

ドクターもクリニックの考え方などかなり好印象を持ち、すぐに家族と相談してお世話になる方向でお返事したいとのお言葉を頂きました。しかしここから紆余曲折を経て、全く違うクリニックに就職することになるとはこの時点では全く予想していませんでした。

次へ続く

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