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若者へ無限のキャリアアップを提供できる国内外の先進施設と連携している病院
伊賀市立上野総合病院

病院の特色

1. 外科

  三木院長が2011年1月に院長に就任すると同時に、外科医師が6人に増員となった。麻酔科医も2名加わったため、より多くの手術をこなせる陣容になってきた。チームの内訳は三重大学の消化管・小児外科、肝胆膵・移植外科、癌研有明病院の研修修了医で、常勤医師6人、非常勤医師4人である。それぞれが専門領域を持っているが、全員が消化器内科領域の診療も行っている。そのため、外科手術だけでなく、内視鏡検査、内視鏡治療、慢性の肝臓、胆道、膵臓疾患の診断や治療も行っている。
 消化器外科領域としては、食道、胃、大腸疾患の手術はがん研有明病院の外科で研修した福浦竜樹外科部長、西川隆太郎医師が腹腔鏡下手術で行っている。また、一般外科、救急疾患に関しても、浦田久志救急部長が腹腔鏡下で手術を行う。
 直腸疾患の手術は三木院長が執刀し、直腸がんにより永久人工肛門になると他院で診断された患者さんでも、大多数の患者さんに肛門を残す手術が可能となっている。

「肝胆膵、外科疾患に対しては三重大学肝胆膵・移植外科の准教授である田端医師が手術も含め、診療も担当しています。また、呼吸器外科、肺がんに対しては三重大学呼吸器外科准教授である高尾医師が担当するなど、多くのスタッフに恵まれている診療科です。」

 

2. 乳腺外科

 杉平宣仁診療部長兼乳腺センター長が牽引し、2011年4月からは三重大学乳腺外科の乳がん学会関連施設となっている診療科である。
 乳腺の良性、悪性疾患の診断と治療を行うほか、手術後の検査や乳房再建も行っている。手術にあたっては整容性をより高めることを目指しているが、手術以前に疾患の早期発見に努めており、病院に併設された伊賀市健診センターとの協力体制を構築している。

 

3. 小児科

2011年からは午前の一般診療に加えて、月曜日から木曜日まで午後にも一般診療を開始したため、患者数の増加が見込まれている診療科である。副院長を兼任する川口寛部長は日本小児科学会の専門医であるほか、「子どもの心」相談医でもあり、小児の心の発達についても研鑽を積んでいる。そのため、言葉の遅れ、不登校、摂食障害、不定愁訴など、幅広い相談を受け付けている。

 

4. 整形外科

2人の常勤医師と1人の非常勤医師で診療にあたっている。外傷、脊椎疾患、関節疾患、手の外科、腫瘍など、一般的な整形外科の診療内容をカバーし、多くの症例数がある。

「整形外科スタッフは機動力が良く、非常に仕事熱心です。今後は外科同様、整形外科も内視鏡外科を積極的に取り入れていきます。」

 

5. がんサポート・免疫療法センター

 三木院長が着任し、全国に先駆けて開設されたがん総合診療センターである。伊賀市立上野総合病院に併設された伊賀市の健診センターの4階に新設され、500平米のワンフロアに外来化学療法室や相談室が完備された。伊賀市立上野総合病院ではPET検診センターでがんを発見し、消化器内視鏡、腹腔鏡を中心とする低侵襲先進技術を駆使して診断、治療し、がん免疫栄養療法センターでがん集中的治療、緩和医療を担当するなど、自己完結型の全人的がん医療を目指す。
 がん免疫栄養療法センターは医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床心理士など12人で構成され、栄養サポート、化学療法など6つのチームを作っている。全国の地域がん拠点病院と積極的に連携するほか、後期臨床研修にも力を入れている。
 がん免疫栄養療法は三木院長が取り組んできた療法で、体力が低下しているがん患者さんに青魚の脂に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)という栄養を投与し、がんによる身体の炎症反応を抑えることで、患者さんの体力を保ち、副作用の強い抗がん剤などの治療を行えるようにするものである。早期がんであれば再発や合併症の予防が見込めるほか、末期がんであっても継続的な抗がん剤治療が行えるため、延命の可能性がある。欧米では実績が増しており、国内でも徐々に普及が進んでいる療法である。

「がん研有明病院、国立がん研究センター、神奈川県立がんセンターなど、全国のがん専門施設と一緒に臨床研究を進めています。こういった先進医療を導入することで、若手の医師確保に繋がればと期待しています。」

2011.9.1.掲載 (C)LinkStaff

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