運営・経営方針
1. 運営・経営方針
運営・経営方針については、玉谷理事長にお話を伺った。
東京天使病院では開院以来の黒字経営を続けており、優良法人としての表彰も受けている。
「ガラス張りの経営を心がけています。公認会計士さんと毎月、ミーティングの機会を持ち、幹部会議後に全職員に降ろしています。ベッドの稼働率を上げて適正な利益を出さないと職員の幸福に繋がらないことを全職員に浸透させているんです。また、看護部ではe-トレーニングを行うなど、スタッフ教育を積極的に行っています。」
2014年4月に、2つあった10:1病棟のうちの1つを地域包括ケアシステムに移行したが、既に回復期リハビリテーション病床での実績があったためにスムーズに移行できたという。
「睡眠時無呼吸症候群の検査入院も在院日数にカウントできなくなりましたし、国の医療システムが変わるたびに振り回されている感がありますね(笑)。しかし、当院の経営理念である“your pleasure, my pleasure”を貫き、地域のニーズにお応えしていきたいと思います。」
2009年に天然温泉施設「天使の湯」を開設した。入院患者さん用のみならず、職員用も完備し、職員の福利厚生に寄与している。
「アルカリ性の強い湯質なので、肌がつるつるになるんですよ。そのため、入浴介助には気を遣っています(笑)。患者さんにも、職員にも好評ですね。また、当院の職員給食は美味しいんです。カレーが特に人気がありますよ(笑)。」
2. 医療連携
東海大学医学部付属八王子病院、東京医科大学八王子医療センターからは非常勤医師を迎えていることもあり、厚い連携体制を築けている。
「病棟の患者さんがイレウスやヘルニアになった場合などはすぐにお願いしていますね。また、当院の医療福祉相談室には4人のソーシャルワーカーが常駐し、退院支援やスムーズな社会復帰支援を行っていることも特徴です。」
3. 今後の展開(玉谷理事長)
運営や経営に関しては、入ってくるものは点数で決まっているわけですから、どういうコストを整備していくのかを考えなくてはいけません。無駄遣いを防ぎ、IT化を促進したいですね。電子カルテを備えましたが、今後は人間ドックのデータを取り込み、iPADの使用を勧めるなど、ペーパーレス化に向けて取り組んでいきます。時代のニーズを見据え、スタッフが患者さんに対して、心からの笑顔が出る病院にしていきたいです。
4. 今後の展開(別役病院長)
ずっと黒字を続けてきて、経営的には安定していますし、軌道に乗っていると感じています。今後は子育て支援にも力を入れたいですね。個人的には治験を進めたいです。治験によって新薬開発をお手伝いできますし、患者さんとのコミュニケーションが密になり、より深い信頼関係を築けることが期待できます。