病院の特色
1.内科
荒井理事長も内科医師として外来や病棟で活躍している。内科には理事長以下10人の医師が在籍し、複数の医師が在宅医療も担当している。
慢性期疾患の患者さんが多く、外来も入院も数多い。疾患では糖尿病のインシュリン治療や高血圧の治療や管理などがメインとなっている。
「コメディカルスタッフが皆、熱心に働いていて、医師を助けてくれています。コメディカルスタッフと一緒のカンファレンスもあれば、内科医師だけのカンファレンスもあり、症例についての情報共有を欠かしません。在宅医療の提携施設も豊富ですから、在宅医療を学びたいという先生方にはいい経験を積んでいただけるのではないでしょうか。」
2.呼吸器科
昭和大学横浜市北部病院と連携を保ち、週3回の外来のほか、入院の患者さんのケアも行っている。
「私どもは混合病棟ですから、呼吸器科だけの病棟というわけではありません。救急も受け入れる関係上、目安として、病室ごとに分けています。それでも、呼吸器科の患者さんは少なくないですね。」
呼吸器科の特徴としては禁煙外来が挙げられる。鴨居病院は禁煙外来の先駆けとなった病院の一つで、禁煙にかかる費用が自由診療であった頃から取り組んでいる。2006年に「実施医療機関の敷地内が禁煙であること」と「基準以上の喫煙歴があること」といった一定条件下で保険適用が認められたので、患者さんの数はさらに増加した。
「保険適用になってからは内服薬のチャンピックスの処方が多いですね。今後も草分けの施設として、禁煙継続率を高めていきたいです。」
3.循環器科
循環器科も昭和大学横浜市北部病院の関連施設となっており、心臓カテーテル検査や治療などを依頼している。
「私どもでできないことを大学にお願いしているんですね。大学での検査や治療が終わった患者さんは私どもでお預かりして、フォローに努めています。大学までは距離が少しありますから、私どもでのフォローは患者さんやご家族に好評です。大学の先生方が私どもで患者さんを継続して診ていますので、患者さんが安心しておられますね。」
また、籏(はた)義仁医師は日本不整脈学会、日本心電学会での不整脈専門医である。ホルター心電図のプロフェッショナルであるため、金曜日の午後には籏医師による不整脈外来を行っている。
4.小児科
以前からの歴史ある診療科ゆえに、三代に渡って来院する患者さんもいる。近隣の開業医との病診連携も進み、救急外来も行っている。
「常勤の吉野谷友香医師がとても面倒見が良く、患者さんやご家族へ温かい声掛けをしています。私どもではプライマリケアが中心で、入院適応は昭和大学横浜市北部病院となっています。」
5.皮膚科
週3回の外来を行っている。医師の一人が聖マリアンナ医科大学病院から来ているため、聖マリアンナ医科大学病院との関連が深い。
「一般的な皮膚科疾患がメインですが、形成外科の医師と密なコンタクトを取っており、簡単な皮膚腫瘍などの手術も多いです。また、アトピー性皮膚炎の治療に関しては小児科とともに行っています。」
6.外科・消化器科
上部消化管、下部消化管の内視鏡を有し、毎月、それぞれで30例ほどの検査や治療を行っている。
「以前は手術もしていたのですが、手術室の看護師の確保が難しく、現在は行っていません。かつては外科医師として開腹手術をしていた方で、これからは内視鏡をメインにしていきたいとお考えの先生には是非、お越しいただきたいですね。」
7.整形外科・リハビリテーション科
外来やリハビリテーションがメインで、救急では外傷の患者さんが少なくない。非常勤医師が4人いることが特徴で、横浜労災病院や東邦大学医療センター大森病院と連携している。
「手足などの大きな手術はそういった病院に送っていますが、指などの手術でしたら、私どもで行っています。」