病院の特色
1.全人的医療の希求
新京都南病院グループの基本理念は「全人的医療の希求」である。
「新京都南病院グループは地域社会に不可欠な医療、保健、福祉を含めた総合的な、そして今の時代ばかりでなく、将来に渡ってふさわしい医療を実践していきたいと考えています。地域の方々ばかりでなく、医療、介護を必要としている全ての人々に、すべての段階において心をこめて医療、福祉を提供していきたいと思っています。」
2011年には現代医療、さらに近未来の医療も想定し、高度急性期医療に特化した「新京都南病院」を建設し、急性期入院医療に重点を置いた病院を開設した。
病床数は102床で、ICU4床、CCU2床、HCU10床を有している。
「急性期に特化した病院として2011年4月に設立して、2015年3月に5年目を迎えることとなりました。もともとはグループ病院の京都南病院が地域の病院として診療にあたっていましたが、その後、地域の急性期患者さんを受け入れることができるように、新京都南病院が設立されました。しかし、現状の高齢社会の中では新京都南病院で治療を終えた患者さんのその後が問題です。すぐに自宅に帰ったとしても、一人暮らしの高齢者の方々が多いため、京都南病院で自宅に帰っていただくための準備としてのリハビリを行っています。」
「設立当初は救急の受け入れのみを行っており、外来を行わないようにしていましたが、現状では朝と夜の総合外来を行っています。京都南病院という地域の病院としての基盤はありましたが、新病院ができたことを地域の住民の方々になかなか認識していただけなかったので、外来を行うことで認識していただけるようになりました。」
2.総合医療
新京都南病院で求められているのは総合医の存在だ。
「当院には内科の医師であっても、外科や整形外科の初期治療もこなせる医師が勤務しています。医師としては専門特化することも重要ですが、総合医を目指すことも社会にとっては必要です。これまでは総合医としての魅力をアピールできていない点もありましたが、これから当院では総合医を目指したいと考えている医師も受け入れていきたいと思っています。広く深く総合的に医療を提供していくことが当院の方針です。一方で、自分の領域でない分野の医療についてはそれぞれ専門分野を深く勉強した医師が揃っていますので、アドバイスを受けたり、気軽に相談に乗ってもらえる体制も作っています。」