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質の高い医療サービスで安心を
上野外科胃腸科病院

運営・経営方針


1.運営・経営方針

●田上病院長は「これからの地域医療は地域での役割を明確にし、お互いが協力し合うことが必要だ」と話される。

「昨今の医療業界は非常に厳しい状況になっています。特に36床しかない当院は風当たりも強く、厚労省が病院に対して求めるものも非常に厳しいという状況があります。そうした荒波を乗り越えていくためには、地域に根ざして、地域で完結する医療を目指さなくてはいけません。自分の病院の中だけで完結して、やりたい疾患だけをやるというわけにはいかないですね。
 その中で、当院は三本柱を立てました。一つは内視鏡の検査です。現在、勤務している医師全員に携わっていただいています。もう一つは手術です。当院は早い段階から単孔式手術を取り入れていますが、内視鏡による低侵襲手術で地域に貢献したいと思っています。それともう一つは透析で、この地域における透析医療を担っていきたいですね。
 我々が力を入れなくてはいけないところだけを特化して、地域で貢献していけるところだけを伸ばしていきます。がんの手術に関して言えば、当院で見つかって、ここで手術を受けたいと希望される患者さんの手術は行います。しかし、それ以上に件数を増やしていこうという考えはなく、良性疾患を中心にやっていこうというのが今の方針です。」



2.医療の質向上のために

●上野外科胃腸科病院では医療の質の向上にも取り組んでいます。

「私が考えている方針は、この地域の病院、または患者さんからの依頼は基本的には断らないということです。当院の門を叩いた患者さんに、ここに来れば、しっかりと治療をしてもらえるという安心感を持ってもらうことが必要であると考えているからです。外来での待ち時間をできるだけ少なくする努力や、患者さんへの接遇マナーをきちんと身につけることを職員全員に指導しています。入院でのホスピタリティも同様ですね。」



3.今後の展開

「若い医師は都会にある病院や、手術や症例の多い、大きな病院に行きたいと思うでしょうから、地方の医師不足も仕方がない面もあります。しかし、その中で病院が魅力のある特徴を出せるかどうかではないでしょうか。地域であっても、若い医師が行きたがる病院は少なくありません。そういった病院は教育体制が整っていたり、しっかりとした手術を行っているといった特徴があります。そういった特徴を持てれば、若い医師も集まるわけですから、その意味で、今のところ、我々が勝負できるのは腹腔鏡手術ですね。今後も症例を増やして、適切な手術を行っていかなければいけないと考えています。
 また、当院の取り組みを知ってもらう目的もあり、学会活動には積極的に参加しています。今後は地域のイベントなどにも参加して、地域住民に密着した取り組みを行っていきたいとも思っています。」

2015.06.01 掲載 (C)LinkStaff

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