運営・経営方針
1.運営・経営方針
手稲渓仁会病院の「ミッション」と「ビジョン」は以下の通りである。
〔ミッション〕
地域住民及び利用者から信頼され、質の高い効率的な急性期総合医療サービスの提供
〔ビジョン〕
1.患者満足度の高い医療サービスの提供を目指す。
2.急性期総合医療体制の整備と専門医療体制の充実を目指す。
3.医療の質向上と経営基盤の安定を目指す。
4.モチベーションの高いプロフェッショナル集団を目指す。
「今年度の当センターの運営姿勢として『原点回帰』、次世代へ向けた組織づくりとし、4つの基本方針を掲げました。ここでいう原点回帰とは『基本に立ち返ること。初心に立ち戻ること。そもそもの事の起こりに再び忠実になること』という意味です。様々な制度改革が進められる中で今、一番重要なことは患者さん、地域医療機関といった顧客をはじめとするステークホルダーのニーズと、当センターの提供するサービスの適合性を常に意識し、新たなサービスプログラムを創造することであると考えています。当センターのミッションを実現するためにも、今一度『原点』に立つことが重要であるとともに、そのプロセスは次世代へ向けた組織を強固にするための基盤づくりになるものと確信します。」
2.地域連携
2007年10月に既存の「医療相談室」と「地域連携室」を合併し、「地域連携福祉センター」を設置し、前方・広報連携の窓口を一本化した。現在は、広報部門、ボランティア部門、退院支援部門などを併用し、28名のスタッフにより運用されている。
次年度には「患者サポートセンター(PSC)」を併設し、患者さんの相談窓口を一本化する。
「当センターで全てのことが解決できるシステムを準備し、入院予約時から退院の方向性も検討し、患者さんの不安や負担の縮小に対応する体制を計画中です。これにより、患者サービスの向上を増進することにつながると考えています。」
地域内の医療連携としては、近隣に病院・診療所と提携医の登録を行っている。現在の登録数は約270カ所となっている。地域医療支援病院として、紹介や逆紹介に関する信頼関係を構築し、かかりつけ医との連携を強化している。また多くの病院とID-Linkを通じて情報提供を行っている。
「地域連携は医師に限らず、看護師間では『なーすっくる』、MSW間では『ていねっと』という任意団体を主管し、日々の顔の見える関係作りに貢献しています。」
3.今後の展開
現在、建設中の新棟完成後には、最新の設備を備えた手術室の増設や病棟個室率の増加など、ハード面での一層の拡充はもちろんのこと、ソフト面では患者支援センター(仮)の新設を予定しています。これにより、手術や検査の説明から入院前オリエンテーション、退院調整、よろず相談など、様々な局面で患者さんが迷わない、ワンストップサービスを目指します。