運営・経営方針
1.運営・経営方針
松波総合病院は2008年に社会医療法人、2012年に地域医療支援病院の認定を受けた。さらに2014年に新病棟を増設したことで、病床数が500床を超え、岐阜県の地域医療構想の中でも中核を担う急性期病院となっている。
「当院の特徴はICU、HCU、一般病床といった急性期病床、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟といった目的別の病棟を持ち、なるべく早期の在宅復帰を実現し、地域の患者さんに最も効果的な治療を可能にするマネジメントを行っていることにあります。急性期だけの施設ですと、落ち着いたあとはほかの施設に移動しなくてはいけませんから、患者さんにとってはきついですね。元気になってからの退院が望ましいです。これがスーパーケアミックスですし、地域包括ケアを実現するための施設であるべく、努力しています。」
2.地域連携
松波総合病院では様々な地域貢献を行っている。羽島郡健康増進プログラムもその一つで、岐南町の中央公民館を借り、近隣の住民の皆さんを招いて講演会などを開催している。羽島郡健康増進プログラムとは岐南町と笠松町のかかりつけ医を受診している40歳以上の方で、医師から運動をした方が良いと思われている方に活動量計をつけてもらい、医師が「運動処方箋」を処方することで、その健康効果を検証するというものだ。
また、近隣の医療者向けに濃尾医療連携セミナーを開催したり、院内でも糖尿病教室などを積極的に行っている。
「講演会などを通じて、当院のスタッフが地域の住民の皆さんと交流できるのがいいですね。これからも地域の皆さんの健康を守るための様々な活動を行っていく予定です。」
3.今後の展開
医療業界は混沌としており、医療提供者にとって厳しい状況が続いています。幸い、当院はソフト面でもハード面でも相応の基盤ができていますので、これをもとに発展させ、常に前進、成長していきます。急性期から在宅、介護まで、切れ目のない地域でのケア提供を行うために、連携先の先生方との密な連携を図り、情報の共有化、地域の全体最適化を目指します。病院という枠にとどまらず、地域全体で最適な方向に向かっていくべく、努めています。