HOSPITAL INFO - 総合大雄会病院の病院の特色

 

１．内科

　総合内科のほか、循環器、消化器、呼吸器、内分泌・糖尿病、血液、神経、腎臓、膠原病の各専門科に分かれている。
総合内科は大雄会クリニックで診療を行い、腎臓内科と膠原病内科は非常勤医師による診療となっている。

　「総合内科では内科全般を対象としています。中でも、多臓器にわたる疾患、診断に苦慮する疾患、臓器別専門科の枠外にあたる疾患などを担当しています。
最近は循環器がマンパワー的に充実してきています。CVITの専門医が取得できる体制も整いPCIから不整脈治療まで何でもできる体制の診療科ですね。」
 

２．外科

　他科との連携を行いながら、迅速かつ最適な医療を提供できることが特徴である。
特に、救命救急センター、集中治療室の施設があることのほか、麻酔科、放射線科、病理診断科に常勤医師が在籍しているため、緊急や重症疾患に対応できる。近年では腹腔鏡や胸腔鏡の手術を積極的に行っている。
　透析センターもあるので、腎不全などの併存疾患、合併症を有する場合など、大手術からIVRまで、幅広く対応している。

　「当院は昔から常勤の麻酔科医が豊富にいたのです。集中治療室の管理を各科で診ている病院も多いですが、当院はかつては麻酔科医、今は集中治療医が診てくれているのが強みです。
集中治療医の専門医自体が7人と数多くいます。かなり遠方からも専門医資格を取るために来る医師もいますよ。」
 

３．脳神経外科

　今井院長が着任以来、リードしてきた診療科である。最大の特徴は1997年10月に脳卒中センターを開設し、夜間、休日を問わず、脳神経外科医師が常駐する体制をとっていることにある。
対象疾患も脳血管障害、良性、悪性の脳腫瘍、頭部外傷、顔面麻痺やてんかんなどの機能性疾患、髄膜炎などの炎症性疾患など、幅広い。

　「脳卒中センターとして割と早い時期から365日24時間専門医が常駐してやってきているのが特徴です。
当院の脳神経外科は腫瘍系よりはどちらかというと血管障害が中心ですが、救急医療に強みがありますね。」
 

４．整形外科

　整形外科は、外傷整形と関節外科に優秀な人材が集まり、当院の強みとなっている。
外傷整形は、AOのインストラクターとして外傷整形で著名な唐澤善幸臨床副院長を中心に一般外傷から骨盤骨折まで幅広く外傷治療を行なっており、将来的には外傷センターの設置を考え、整形外科を中心に外傷治療の強化を図っているところである。

　関節外科としては人工関節センターを併設しているのが特徴で、2006年3月に関節外科専用のクリーンルームを設置した。現在は年間300例ほどの人工関節置換術を行っている。
　専門外来として、脊椎外来、リウマチ外来、骨折予防外来を設置しているほか、スポーツ整形の診療も行う。2015年から膝半月板切除・縫合術、靭帯再建術などの関節鏡視下手術が可能となった。

今は整形外科が非常に充実した形になってきました。唐澤臨床副院長は骨折治療のエキスパートであり、全国から彼のもとで学びたいという医師が集まって来ています。人工関節に関しては東海地区で屈指でしょう。非常に質の高い医療をやっていると思いますね。
また、2015年に着任した犬飼智雄部長は、手の外科が専門ですから、今後はこちらの症例の伸びにも期待しています。」
 

５．救命救急センター

　救命救急センターは1階の救急初療室（ER）と2階のICU、HCU病床で構成されている。1階と2階、また別フロアの中央手術部へは専用エレベーターで結ばれている。
　救急初療室では救急車やドクターヘリなどで搬送されてきた重症の患者さんへの初期診療を救急科の医師が行う。ICU・HCUでは集中治療科を中心に、365日24時間体制で、重篤な患者さんの治療、手術後の経過観察などを行う。
ICUは8床あり、各ベッドには最新のモニター機器と人工呼吸器を配置し、ベッドサイドで緊急内視鏡や血液透析などを行うこともできる。

　「救命救急センターをやっている民間病院はそう多くはありません。民間病院でありながら、救命救急センターを始めたのは当院の特色の一つだと思います。
当初はこの地域で当院だけで始めるという話だったのですが、市民病院も始めるということになりました。救命救急センターが隣接する形で同じエリアに2カ所ある地域は珍しいですね。
この地域の皆さまにとっては、安心が得られ素晴らしいことだと思います。

　当院の救命救急センターでは、夜間や休日も救急専門医が24時間体制で勤務しており、一般当直医や研修医のみに任せることなく、質の担保がなされています。」