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ゆりかごから看取りまで対応できる、
親切で信頼される病院を目指して
病院の特色
1.病院の強み
山中院長は明和病院の強みとして、総合病院であること、地域に長く根づいている歴史が深いこと、ERを挙げる。365日24時間体制での患者さんの受け入れは初期研修医の教育にも有効であるという。
「地域の方が困ったときにはいつでもERに来ていただけるのが当院の一つの誇りです。初期研修医は毎日、ER当直を順番に行っています。これが当院の初期研修の魅力の一つです。大病院での研修は縦割りなのですが、当院ではER研修が2年の間、ずっとあります。初期研修医に負担はかかりますが、実力はつきますね。ERで色々な患者さんを診ることは将来、どんな診療科を目指すにしても、役に立つでしょう。
この強みは初期研修医のみならず、地域医療に従事する方々や開業医さんにとっても強みであり、魅力です。この意味でも当院が地域医療に貢献していると自負しています。」
また、総合健診センターや訪問看護センターも強みであるという。総合健診センターでは健康寿命を延ばすための早期診断や企業健診を行っている。 訪問看護センターは病院のある鳴尾地区のほか、西宮北口にもサテライトがある。急性期病院でありながら、地域包括ケア病棟も持っているので、ケアミックスであり、分娩も取り扱っているから、産まれてから看取りまで対応できる病院である。
2.外科
明和病院の診療の特徴としては外科が挙げられる。消化器、乳腺・内分泌、呼吸器領域の外科、および一般外科を中心に診療している。心血管外科領域は兵庫医科大学心血管外科と合同で手術を行っている。手術内容は痔核、鼠径ヘルニアや虫垂炎手術から進行直腸がん手術、肝胆膵高難度手術など、多彩である。日本外科学会のみならず、各専門領域の認定医や専門医取得のための症例数、内容を十分に満たしている。
「特に消化器外科の手術例が多く、活発にやっています。病院ランキングなどでは肝胆膵や大腸などの消化器がよく上がっています。いくつかは兵庫県でトップなんですよ。そのため、医局に関係なく、当院の外科で勉強したいという先生がいらっしゃいますね。当院で育ったうえで大学病院に戻るという先生もいました。病院によっては医局からのみ受け付けるところもありますが、当院では内科、外科に関しては広く受け入れていますので、自由度が高く、風通しがいいです。」
3.スポーツ整形
膝・スポーツ外科に特に力を入れており、高いレベルの医療を提供している。アスレチックトレーナーを配備し、各種トレーニング機器を取り揃えたリハビリテーション施設があり、スポーツ傷害からのスムーズな復帰をサポートする。肩関節、肘関節に対しては関節鏡を用いた最少侵襲手術を実施している。子どもから高齢者まで、地域の方々の手術を中心とした急性期医療を行う。
アスレチックリハビリテーションも特徴だ。スポーツ傷害に対しては手術治療のみならず、術後に日常生活に戻ってからスポーツ復帰に至るまでのアスレチックリハビリテーションが非常に大切となる。専門のスタッフができるだけ早期に、かつ安全にスポーツフィールドへの復帰ができるように支援している。また、手術に至らない症例の保存的治療のほか、再発予防や新たな傷害発生予防のための指導も行う。