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「キュアとケア」
一般財団法人育生会 横浜病院
病院の特色
1.内科
循環器領域では専門医による外来診療や心エコー検査を行っている。入院については疾患や臓器を限定せずに、必要に応じた対応ができる。横浜病院は特定健診の実施医療機関であり、メタボリック症候群の原因である肥満、高血圧症、糖尿病、脂質異常症の対策に力を入れている。禁煙外来も行い、治療の効果を高めているが、2018年4月には糖尿病外来もスタートする。
「地域に寄与する内科を目指していますので、認知症やうつ病など精神疾患があっても、内科疾患の治療の必要があれば対応しています。誤嚥性肺炎の患者さんも多いですね。」
2.消化器内科・消化器外科
消化器領域では内視鏡による上部消化管、下部消化管の検査、治療を行っている。
「内視鏡検査は大腸などの下部内視鏡も含めて、数はそこまで多くありません。一方で、胃ろうの造設が多いですね。今や胃ろうの造設は内科医でもできますので、当院では内科医と外科医が協力し合って行っています。」
3.外科
外科は長堀院長の出身医局である横浜市立大学と密接な関係を保っている。良性、悪性にかかわらず、全範囲の外科系疾患の治療を行う。消化器系ではがんがメインであり、術後の抗がん剤治療や免疫治療を行っている。また、乳がんや甲状腺がんの検査や診断、肛門科では投薬による痔の治療なども行う。
「がんの患者さんが多く、緩和ケアにも力を入れています。保土ヶ谷区の横山医院の横山太郎医師がコンサルトしてくださるようになり、質が上がってきました。訪問診療の医師との連携は不可欠ですね。また、看護部にも患者さんを看取る仕事の大切さを伝えました。キュアも大事ですが、ケアも大事です。患者さんの最期に優しく、温かい言葉をかけ、患者さんを看取るのはまさしくケアなんですね。お蔭様で、患者さんのご家族から感謝の言葉をいただけることが増えてきましたし、看護師の遣り甲斐にも繋がったようで、離職率も低下しています。」